ペガサスホワイト! オリジナルの塗料はすでに存在しないカラー【10-2】ニッポン名車物語 復活編|トヨタ 2000GT

サフェーサーは外板塗装ののりをよくするための下塗り。もちろん塗るだけでなく、表面を整え均一になるようにする

       
ボディ補修とエンジン内部&補機類のチェック(いわゆるオーバーホール)が終わり、これからは仕上げの工程に入っていく。今回は、ボディ塗装。補修により本来のボディラインを取り戻したこの車体は、塗装によってさらに美しさに磨きがかかる。オリジナルに忠実であり、一切の妥協を許さない完ぺきな仕事ぶりによってボディが完全復活を遂げた。

【ニッポン名車物語 復活編 第十話 トヨタ 2000GT Vol.2】

【1】から続く

 色みに関しては、オリジナルのボディカラーはペガサスホワイト。しかし、この色の品番による塗料はすでに存在せず、ビンテージカーヨシノのオリジナル調合による。実はホワイト1色ではなく、イエローやブラックなどが配合されており、独特の色調となっている(割合としては98%がホワイトでイエロー、ブラックは微量の配合)。

>> 【画像18枚】黒の防錆塗料で塗られたサービスボックス内など。フェンダーのインナーは、黒のチッピング塗料が使われており、防錆、耐久性を考慮している塗る個所ごとにマスキングして塗るべき部分にのみ塗装



>> トヨタ2000GTのインナー部分はブラック塗装。もちろん、ボディとは別色のためボディにマスキングをしてからの作業となる。なお、フレーム部はグレーに塗装。





>> 下回り部分やフェンダーのインナーには、チッピング塗装がなされている。防錆や耐久性の高い塗料で、跳ね石なのどの対策のためのもの。もちろんこれがオリジナルと同様の設定。





>> ボンネットとリアゲートのインナーは、黒の防錆塗料が塗布されている。


【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年12月号 Vol.184
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニッポン名車物語 復活編 第十話

関連記事:ニッポン名車物語





【1】から続く
-

photo : VINTAGE CAR YOSHINO/ビンテージカーヨシノ&NOSTALGIC HERO/編集部 text : NOSTALGIC HERO/編集部

RECOMMENDED

RELATED

RANKING