あこがれていた有名車を自分好みにチューンナップする|1972年式 日産 ローレル HT 2000 GL-6【1】大人がたしなむ旧車チューンド

フロントグリルに取り付けられているエンブレムはローレルでは初搭載となる、6気筒SOHCのL20型エンジン搭載のあかし

       

雑誌で見て、あこがれていた
ローレルグリーン×ブラウンの有名車を
自分好みにチューンナップする楽しみ

10数年前に雑誌で見かけた、うぐいす色に似た薄いグリーンのボディに、埋め込み式のヘッドレストと縦にタックの入った赤茶系のブラウンのシートを持つ1台。あこがれ続けたクルマそのものに出合い、所有することになる。あらためてローラと名付けられた1台は、やりすぎず手を入れないこともない、ほどほどを知る大人の仕様。いつかオーナーのローレルと呼ばれる日が来るのかもしれない。

【 1972年式 日産 ローレル HT 2000 GL-6 Vol.1】

 ローレルグリーンの純正ボディカラーにブラウンのインテリアの組み合わせ。そんなC130前期ローレルにほれたのは、もう十数年前のこと。雑誌で見かけたその1台、今回の主役はその当時のオーナーの名前とともに「〇〇ローレル」と呼び、事あるごとに眺めていたという。

 免許取得当時は330セドリックやサバンナRX‐7などに乗っていたオーナー。とはいえ、当時はそれが旧車というわけではなく、普通の中古車として乗っていたのである。

 その後、サラリーマン時代に、クルマを複数台所有し始める。普段使いのクルマのほか、ショップに出してきちんと仕上げるような旧車を1台。そしてもっぱらガレージに置きっぱなしにして、自らレストアを楽しむ1台というラインナップだ。

 前者としては、1978年式のセンチュリーや、1972年式のハコスカなどがガレージに収まった。若かった頃に乗っていたクルマをもう一度というよりも、乗れなかった、乗ってみたかったクルマを選んで手に入れた。そして後者は1983年式のマイティボーイや1983年式のポーターキャブなど。直すことを趣味としていたので、ひと通りレストアが終わると売りに出した。

>>【画像15枚】エンジンルームの中まで美しいコンディションを保っている。R31用のセルモーターへ交換するなど、かゆいところに手が届くモディファイがされている



>> 車高が下がるとともに、ネガティブキャンバーが自然にかかってくるフォルムが、往年の日産車らしいところでもある。


1972年式 日産 ローレル HT 2000 GL-6(KHC130)

SPECIFICATION 諸元
■エクステリア:ローレルグリーンオールペイント
■エンジン:L28型載せ替え
■吸気系:ソレックス44PHH
■排気系:トラスト製タコ足(φ42.7㎜)/デュアルマフラー
■冷却系:3層ラジエーター
■サスペンション:S130Z純正ストラット加工車高調、ピロアッパーマウント
■ブレーキ:S130Z用ブレーキ流用
■インテリア:ダッツンコンペステアリング、吊り下げ式クーラー(当時モノ)、
ジャパン用クーラーコンプレッサー流用
■タイヤ:ファルケンZIEX-ZE912(F)185/55R14 (R)195/60R14
■ホイール:ハヤシレーシング テクノレーシング(F)14×8J (R)14×9J



【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード vol.019 2019年2月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1972年式 日産 ローレル HT 2000 GL-6(全3記事)


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text : NORIO FURUKAWA/古川教夫(カチくる) photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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