<ブリヂストン>「技術の発展が、日本が武器ではなくて世界に伍していく力になる」|時空を超えたタイヤの旅|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第37回 後編

もちろんブリヂストンTODAY(現ブリヂストンイノベーションギャラリー)だけでなく、その周囲にも興味津々です。

       
スバル360に目覚めて以来、タイヤにもすごく熱い思いがあった大貴誠が、ついにタイヤの聖地へ!

【 スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.37 後編】

 前編から続く

 ブリヂストンの公式サイトで「Hara’s Eyes」という技術解説の面白いページも持っている原さんのお話は、何かとブッ飛んだことを夢見る大貴誠の想像を超えるぐらいスケールが大きくて、原料のゴムを、今までになかった植物から抽出する研究のことや、それは第二次大戦中にアメリカがやっていた研究が元になっていることや、そこから「技術の発展が、日本が武器ではなくて世界に伍していく力になる」という話に広がっていったりしました。いつのまにか人類の平和の話になっちゃったりして、そっちにも夢中になってしまった大貴誠が、ハッと気づいて「原さん、乗用車でもタイヤの再生って、いつかできますか?」と聞いてみたら、原さんはごくふつうに笑いながら、「いつかできますよ。しなければいけないし、できます」と即答してくれたのでした。けっして夢物語ではないという表情で。

 ブリヂストンTODAY(全館改装後、現在はリニューアルし「Bridgestone Innovation Gallery (ブリヂストンイノベーションギャラリー)」として2020年11月に開館)に大きく飾られていた、ブリヂストン創業者の石橋正二郎さんの写真がふっと思い浮かびました。ここに来て、たしかに石橋さんにお会いできた。なんだか、石橋さんが、時空を超えた旅に大貴誠を誘ってくれたような気がします。そして、石橋さんの精神を引き継いだ人たちによって研究されて、いつかできる未来のタイヤを待ちながら、古いレディーバードとずっと付き合っていこうと思ったのでした。不便も楽しみながら。。

>>【画像26枚】博物館では、ゴムの種類、採集から生産、そしてあらゆるゴムの使われ方の勉強ができます。建築用の免震ゴムは、なんとこのTODAY館が入っているビルで、実際に使われているものを見ることができます





>> タイヤの研究:
なんと、今回の訪問を前に「倉庫を探したらあったので」と、スバル360のオリジナルサイズのタイヤを出しておいてくださいました。あらためて見ると幅が細いなあ。思わず持って帰りたくなります。そして、いろいろな種類のタイヤや、その構造が分かりやすく展示されているのを食い入るように見ます。このタイヤが、未来にはどんなふうになるのかも考えながら。







>> ブリヂストンTODAYのまわり
もちろんブリヂストンTODAY(現在はリニューアルしブリヂストンイノベーションギャラリーとなっている)だけでなく、その周囲にも興味津々です。行き道ではなんと「たまらん坂」を通りがかり、技術センターの北西にある「昔、9つの街道が交差していた」という九道の辻の交差点(現在七差路!)を走って九道だった時代を思います。、そして最寄り駅、西武鉄道の小川駅にクルマを止め、駅前の昭和の香りの渋サビ(大貴誠用語)な商店街を歩き回って、もつ焼き屋さんでウーロン茶で乾杯。そのあとレトロな喫茶店でお茶をしたら、なぜか飾りのギターにサインをすることになり、お礼にスバル360とスズキフロンテのミニカーをいただいてしまいました。ブリヂストンのある町はほんとにいいところでした




大貴 誠(だいき・まこと)


OSK日本歌劇団・元男役トップスター。ノスヒロをむさぼり読んでいた日本で唯一の歌劇スター。2010年夏、念願のスバル360を入手。このクルマと一緒に日本中を旅する。


スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.37(全3記事)

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 前編・中編から続く

text: RUEKA AOKI /青木るえか photo: RUMI MATSUSHITA /松下るみ

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