<ブリヂストン>日本にない規格のタイヤをスバル360のために量産|時空を超えたタイヤの旅|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第37回 前編

入場無料でゴムとタイヤとブリヂストンのいろいろが分かります

       
スバル360に目覚めて以来、タイヤにもすごく熱い思いがあった大貴誠が、ついにタイヤの聖地へ!

【 スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.37 前編】

 大貴誠はスバルに乗り始めた頃からずっと、「ブリヂストンに行ってみたい」と言っていたのです。
 スバル360乗りとして、ブリヂストンにはたいへんお世話になってます。今、履いてるのもブリヂストンのタイヤ。そしてそもそもスバル360ができたのは、日本にない10インチ規格のタイヤを富士重工業がブリヂストンに開発を依頼し、それを受けて見事に完成、量産に成功したからだし、そのタイヤが日本の軽自動車の黎明を足元で支えたのです。家業の仕立て屋から足袋製造業に転じて、さらに地下足袋を発明し、それまでわらじ履きで畑を耕したり、大工や鳶仕事をしていた多くの職人さんたちに、便利さと安全性の高さでまたたく間に広がり、まさに「人々を足元から支える」ことから出発して発展してきた会社です。

 旧車を愛する者として、古い部品は人一倍大切にしています。新しいもの(といっても新しめの中古)と取り換えても古いのはとっておく。使えない部品ですら愛しい。ネジでも、切れたライトでも、壊れたガソリンタンクのフロートでも、絶対捨てません。そんな中で一番捨てられない大物部品がタイヤなんです。スバル360のタイヤは、デッドストックもほとんど見つからず、使い古された旧規格タイヤであっても愛着があり、外したものでもどうしても捨てられない。

 そんな時、「ブリヂストンがアメリカの再生タイヤ会社を買収」というニュースを見つけた。

「えっ、タイヤの再生、できるんだ!?」 


>>【画像26枚】 小平のブリヂストンの技術センターに併設して、こんな素敵な博物館があったとは!  入場無料でゴムとタイヤとブリヂストンのいろいろが分かります(全館改装後、リニューアルし「Bridgestone Innovation Gallery (ブリヂストンイノベーションギャラリー)」として2020年11月に開館)




>> 副館長の遠藤さんのトークがまたうまい! 近所の小学生も楽しそうに見て歩いています。





>> レプリカの表彰台とレプリカの優勝盾で記念撮影もできます。







>> 空気が入っていない、つまりパンクしないタイヤ。そしてリサイクルが可能という夢のタイヤ。この「エアフリーコンセプト」をつけた自転車に試乗させてもらいました。「それって明治時代のチューブがないタイヤみたいなもの? ガタガタ?」と思いながら乗ってみると「ふつうの自転車とぜんぜん変わらない!」。この自転車、2019年に実用化を目指しているそうです(2022年現在、2019年に新型テストモデルを発表)。もう空気入れをシュコシュコする必要はなくなる!


中編に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年8月号 Vol.182
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.37(全3記事)

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text: RUEKA AOKI /青木るえか photo: RUMI MATSUSHITA /松下るみ

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