赤塚不二夫さんのアシスタント時代、ダットサンから始まった、歴代の自動車たち|ホンダ Z・GSS|旧車生活へのいざない Vol.2

サイドおよびリアクオーターウインドーを下げると開放的なドライブが楽しめるピラーレスハードトップ。

       
「釣りバカ日誌」と聞けば、ハマちゃんスーさんのコミカルな掛け合いでおなじみの国民的映画を思い起こす方が多いだろう。その原作漫画の作画で活躍している北見けんいちさんは大のクルマ好き。最近手に入れたばかりというホンダZを前に、過去のクルマへの思いを語ってもらった。

【ホンダ Z GSS|旧車生活へのいざない】

【1】から続く

 北見けんいちさんは1940年生まれ。少年時代に手塚治虫さんにあこがれて漫画を描き始めた。学校を卒業後は写真を現像するDPE屋さんを開業するが、盛況だった店を人に譲り、64年に赤塚不二夫さんの弟子となり、アシスタントとして漫画の世界に入る。


▶▶▶【画像22枚】「この辺のデザインが初代のシビックに似てるよね」と北見さん。水冷となり大型化してイメージを一新したグリルなど



 79年に原作のやまさき十三さんとともに釣りバカ日誌を連載開始し、その作画担当として2016年現在も連載が続く両氏の代表作となった。北見さんの作品を読んだことがある人なら、クルマやメカの描き込みの細かさにこだわりを感じ取った人もいるだろう。短編作品の中には自動車やバイクを題材としたものもある。北見けんいちさんとクルマたち、その思い出の一端を語っていただいた。



 「一番始めにダットサン110型ってのに乗ったんだよ。出たのが昭和30年くらいかな。それの小田原でタクシーに使われてたやつで、3万円で買ったの。といってもそのころの給料は1万円くらいだからね。当時は赤塚不二夫のアシスタントをしていたんだけど、仕事が終わるとみんなでそれに乗って新宿の仕事場から湘南まで遊びに行ってね。そんな思い出があるよ。

【3】へ続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2016年 6月号 Vol.175(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

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photo:RYOUTA SATO/佐藤亮太

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