バモス・ビーチクルーザー【1】お気に入りだったヨーロッパ「ビーチカー」のノリを国産軽自動車で造る|1971年式 バモスホンダ

ビーチクルーザーと名付けられた遊び心満載の1台は、初春の日差しと風を浴びながら、フルオープンで海沿いの街を駆け抜ける

       
高級リゾート地の足として使われるビーチカー。そのテイストを、ヒストリックな軽自動車をカスタムして作り上げたのがフォレストオートのバモスホンダ。ビーチクルーザーと名付けられた遊び心満載の1台は、初春の日差しと風を浴びながら、フルオープンで海沿いの街を駆け抜ける。

【1971年式 バモスホンダ Vol.1】

【画像16枚】ウッドデッキの荷台をぐるっと囲むようにアイボリーのクッションパーツが配される。リアのアオリ部分も倒せば2人が座れるシートに

ヨーロッパの海沿いのリゾート。濡れた水着のまま海からホテルへと向かうセレブたちが乗り込むのはビーチカーと呼ばれるジャンルのクルマたち。

たとえば2代目フィアット・チンクエチェントをベースとし1957年に登場したスピアジーナ。屋根どころかピラーもドアも取り払った1台である。そして国内に正規輸入されたものとしては、シトロエンが2CVの後継車ディアーヌをベースとして、68年にリリースしたメアリがある。

メアリは2座もしくは2+2のシートの後ろがそのまま荷台になっているというデザインだ。ドアはハーフドアが用意されていた。

そんなビーチクルーザーの「ノリ」が以前からお気に入りだったというフォレストオートファクトリー代表でオーナーの戸森さん。機会があれば作ってみたいと考えており、そのベース車候補の1台がバモスホンダだった。


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主要諸元 SPECIFICATIONS
1971年式 バモスホンダ

▪エクステリア:FAFマットペイント・天然ウッド(コナラ・サクラ・チーク)・日よけスクリーン
▪エンジン:354cc(30ps)
▪サスペンション:FAFリフトアップ/FAFリフトアップキット
▪タイヤ:マキシス AT20X6-10
▪インテリア:オリジナルシート張り替え、ウッドステアリング交換、天然ウッドパネル(チーク)、荷台を天然ウッド(コナラ・サクラ)でヨットのデッキ風に製作
※そのほかオリジナルワンオフあり

【2】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1971年式 バモスホンダ(全5記事)

TEXT:NORIO FURUKAWA/古川教夫 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : FAF/フォレストオートファクトリー

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