自動車マンガ大好きオーナー、念願のセリカXXを入手し「リアルメカドック仕様」を作りあげる|吠えろ!リアルメカドック トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24【3】

多くの若者があこがれたリトラクタブルヘッドライト。この個体は前期だが、後期では前部のウインカーがサイドまで回りこむデザインに変更された。ちなみにリップスポイラーはGX71用を加工して装着している

「ギュルルルル」「ゴォォォォォ」といった擬音とともにアツいバトルが繰り広げられる「よろしくメカドック」。なかでもキャノンボールトライアルを戦ったセリカXXは、多くの人の印象に残っているだろう。マンガのなかから出てきたセリカXXが今、猛り立つ。

【吠えろ!リアルメカドック トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24 vol.3】

 ちなみにメカドックとは「メカニカル・ドクター」の略で、わかりやすくキャッチーなネーミングも人気となったひとつの要因だ。

 こんな型破りな自動車マンガが大好きで、愛車をメカドック仕様にしてしまったのがオーナー。子供の頃からクルマ好きだったオーナーは、いろいろな自動車マンガを読んだが、なかでもメカドックがお気に入りだった。

 免許取得後はZ10ソアラを2台乗り継ぎ、「年齢を重ねたら、子供の頃に大好きだったXXに乗ろう」と決めていたそうだ。

 そして、約6年前に念願のXXを入手。アニメ版と同じレッドのボディにステッカーを貼り、いまだかつてだれもやっていないであろうメカドック仕様を作り上げた。そして今では、高速のサービスエリアなどで中年男性の注目の的になっているようだ。

【画像19枚】念願のセリカXXを入手! 愛車をメカドック仕様にしてしまったオーナー


>>原作のXXは2.8ℓ車だが、この個体は2Lモデル。搭載される1G-G型はエルグのプラグコードで点火系チューンが施されているが、NOSは未装着。残念……。


>>テールゲート上部に吊るされているのは、80年代の軟派系オーナーに大人気だった通称「LOVE灯」。残念ながら当時モノではなく、再販されたものだとか。1


>>コレクションのなかの赤いセリカXXは、他車に付いていたワタナベ・エイトスポークを流用して、愛車と同じように改造したそうだ。



OWNER

1G-G型のサウンドとメカドックステッカーがお気に入りだというオーナー。愛車はなるべくコストをかけないようにイジっており、「外装はほぼ完成したので、今後は内装のレストアを行いたいですね」と話す。




セリカXX 2000GT ツインカム24(GA61)

全長×全幅×全高(mm) 4660×1685×1315
ホイールベース(mm)  2615
トレッド前/後(mm) 1425/1385
車両重量(kg)  1210
エンジン型式  1G-GEU型
エンジン種類 直列6気筒DOHC
総排気量(cc) 1988
ボア×ストローク(mm) 75.0×75.0
圧縮比 9.1:1
最高出力(ps/rpm) 160/6400
最大トルク(kg-m/rpm) 18.5/5200
変速比 1速3.566/2速2.056/3速1.384/4速1.000/5速0.850後退4.091
最終減速比 4.300
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 195/70R14(前後とも)
発売当時価格 214.2万円



【1】【2】から続く


初出:ハチマルヒーロー 2016年11月号 Vol.38
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

吠えろ!リアルメカドック トヨタ セリカXX 2000GT ツインカム24(全3記事)

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text:Rino Creative/リノクリエイティブ photo:Makoto Inoue/井上 誠 Cooperation:Joso City/常総市

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