ランボルギーニ・ミウラP400SV【1】「潮来のオックス」のモデルになった人物が愛す、至高のクルマ|サーキットの狼世代へ

ワンオーナーで所有される至高の1台

       
「潮来のオックス」こと関根さんが50年近いスーパーカーライフの中で、最も印象深いクルマがこの赤/金の2色で塗り分けられた71年式ランボルギーニ・ミウラP400SVだという。

【サーキットの狼世代へ ランボルギーニ・ミウラP400SV vol.1】

 横浜のシーサイドモータースがこのP400SVを入荷。その話を聞きつけ、出向いて実車を見た瞬間、まさに一目ぼれ、迷うことなく即購入に踏み切ったという。

 それから40数年を経た現在、ミウラは関根さんの最も身近なところに置かれ、まったく色褪せることなく、むしろ歴史を刻んだ深みすら感じさせる輝きを、我々の前で放っていた。

 ちょうど4基のキャブレターがオーバーホール先から戻ってきたばかりの状態で、「これから調整なんだよ」とエンジン始動が困難なことを打ち明けてくれた。ちなみにキャブのOHは、これで何回目かになるという。こまめに見ては手を加える。ヒストリックカーを維持するうえで模範となる接し方だ。

 1度手に入れたクルマは手放さないという定評のある関根さんだが、クルマにしてみれば、これほど自分を愛してくれるオーナーの元で管理されるのは、クルマ冥利に尽きるだろう。

>>【画像20枚】「潮来のオックス」こと関根さんが、40年以上にわたって所有するランボルギーニ・ミウラ





>>デザインはマルチェロ・ガンディーニ(ベルトーネ)。ランボルギーニの車両は、歴代「闘牛」に関係した名前を持つモデルが多い。その発端となるのがミウラで、スペインの著名な闘牛飼育家ドン・アントニオ・ミウラに由来する。また、ランボルギーニのエンブレムが猛牛であるのは創始者フェルッチオ・ランボルギーニが牡牛座生まれであるからだという。



ランボルギーニ・ミウラP400SV

全長×車幅×全高4380×1780×1100mm
ホイールベース2504mm
トレッド 前/後1512mm/1512mm
車両重量1180kg
エンジン60度V型12気筒DOHC 横置きミッドシップ 
総排気量3929cc
最高出力385ps/7850rpm
最大トルク40.7kg-m/5750rpm
生産年1967〜1973年
生産台数150台
生産国イタリア


初出:ノスタルジックヒーロー 2018年 12月号 Vol.190

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)



サーキットの狼世代へ ランボルギーニ・ミウラP400SV(全3記事)


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【2】に続く

photo: Motosuke Fujii(Salute)/藤井元輔(サルーテ) Cooperation : 池沢早人師サーキットの狼ミュージアム

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