「横に建っているウチの家の家族ですら、ここで僕が何をやっているか分かっていないと思います」閑静な住宅街に潜む、プライベートファクトリー【1】5年がかりでハコスカを製作するガレージ

5年がかりでハコスカを製作するガレージと趣味を凝縮した部屋も増築し、道楽ざんまい!?

       
旧車オーナーのプライベートガレージ探訪。オーナーのクルマに対する本気さを感じるマニアックなガレージを紹介していく予定だ。初回を飾るのは、ハコスカを自分でフルレストアしている、すご腕プライベーターのガレージ。積み込むエンジンはOS技研のTC24-B1Zという、熱狂的なコダワリ、ワクワクする道楽ぶり。しょっぱなからマニアック度はメーターを振り切り、レッドゾーンに突入!

【5年がかりでハコスカを製作するガレージと趣味を凝縮した部屋も増築し、道楽ざんまい!? Vol.1】

 郊外の閑静な住宅地の一角に、オーナーのガレージは建っている。周辺は、「まさかこんなところに……」と思うほどの静けさ。しかも、このガレージで自ら板金塗装からチューニングまで、全てを行う超マニアックぶり。加工を行う際には、音も出れば、煙も出て、匂いもする。とてもじゃないが住宅街にふさわしいとは思えないレベルのプライベートファクトリーなのだ。

「ご近所には、それなりに気をつかっていますから大丈夫です。お隣はもちろん、横に建っているウチの家の家族ですら、ここで僕が何をやっているか分かっていないと思います」。

 そんなオーナーの言葉通り、外からは中の様子はまったく見えない。しかし、シャッターを一枚隔てた先は本当にスゴイことになっていて、ガレージに置かれているのは丸裸のハコスカで、アヤシイ修理工場にしか見えない。

 間口6.3m×奥行き7m。広さは40㎡ほどで、中央に置かれたハコスカを取り囲むように、工作機や溶接機などの本格的な機器が並ぶ。その物々しい様子は、ガレージというよりファクトリーと呼ぶほうがピッタリに思える。


>> 【画像38枚】MIGとTIG両方を完備する溶接機など。ツールボックスを挟んで奥に見えるのがプレス機。これも普通のクルマ好きには縁のない機器



>> 研磨剤を圧縮エアで吹き付けて、表面加工するサンドブラストももちろん設置。これを使えば、パーツのサビ落としもあっという間だ。





>> オーナーお手製のビートローラー。ローラーの動力には、ワゴンRのパワーウインドーのモーターが使われている。スピードコントロール機能つきだ。





>> タイヤやミッション、マフラーといった大物パーツをストックするスペース。エアコンプレッサーもここが指定席だ。

>> 【画像38枚】MIGとTIG両方を完備する溶接機など。ツールボックスを挟んで奥に見えるのがプレス機。これも普通のクルマ好きには縁のない機器


【2】に続く

初出:ノスタルジックスピード vol.021 2019年8月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

5年がかりでハコスカを製作するガレージと趣味を凝縮した部屋も増築し、道楽ざんまい!?(全3記事)

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text : DAISUKE ISHIKAWA/石川大輔 photo : MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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