比較的状態のよかった後期型。時間がかかりそうな前期型。水没した2台のトヨタ2000GT【4-2】ニッポン名車物語 復活編 第四話

フレームやエンジンルームを再塗装し、エンジン搭載を待つ後期2000GT。復活は目前だ

       
水没した2台のトヨタ2000GTのうち、比較的状態のよかった後期型は、板金塗装の必要がないと判断。すでに内装の製作とエンジンオーバーホールが進行している。来年2月に開催されるノスタルジック2デイズには、完成した姿を現すことだろう。ヒーターユニットやブロアは浸水しており、その分解修理の様子も今回の記事ではお見せしたい。

【 ニッポン名車物語 復活編 第四話 Vol.2】

【1】から続く

 並行して作業している前期型は、分解時に多くの腐食が見つかり、再生には多くの時間がかかりそうだ。

 さて、ここに来て作業ペースが上がったのは、2017年2月18、19日にパシフィコ横浜で開催されるノスタルジック2デイズにて、完成した後期型トヨタ2000GTをお披露目しようという計画が持ち上がったからだ。すでにエンジンもできあがっており、完成は秒読み段階にあった。

 水害に巻き込まれた悲劇のトヨタ2000GT。ノスタルジック2デイズの会場にて、美しく復活した姿をその目で確認しただろうか。

>> 【画像23枚】あらためて工程を振り返る。サビは少なく、簡単な補修で行けると判断した、すべての内張りをはがした状態など

--{美しく再塗装を施されたヒーターボックス 次ページへ続く}--

>> 【画像23枚】車載状態のヒーターとブロアユニットなど。完成すれば目に見えない部分だが、手抜きのないビンテージカーヨシノのレストアに対する姿勢がよく分かる


ヒーター修理



>> 長年の使用に加え、泥水による汚れも激しい。もともとの塗装が弱いこともあり、部分的にサビも発生している。





>> すべて分解し、塗装もすべてはがした。サビの深い個所は、新たな鉄板を溶接し作り直している。





>> 美しく再塗装を施されたヒーターボックス。



【3】に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2016年10月号 vol.177
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ニッポン名車物語 復活編 第四話(全3記事)

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【1】から続く

photo : NOSTALGIC HERO/編集部

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