<車検>「スバル360後期型用」生産月によってJIS規格と世界基準のISOが混在|スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 第34回 中編(前編・後編)

ホイールシリンダー シリンダーからピストンを外し、中をきれいにしてから、ネットオークションで入手した「ホイールシリンダーリペアキット」を装着

       
あ2年に1回、レディーバードの健康診断。
どんなことをするのか、ちょっとだけ体験してきました。

【スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.34 中編】

前編から続く

 まず、車検の前に一回、大貴誠がレディーバードと一緒にスターフィールドを訪問し、ぐるっと全身(クルマの)を点検。「直したほうがいい」ところをチェックして、車検までに「必要な部品を調達」していきました。

 とはいえ、これが割とたいへん。なんせ昭和40年代のクルマですから、中古品か新古品か、代替品しかない。旧車の部品を売るショップやネットオークションが主な探し場所。スバル360関係のウェブサイトで部品の型番と製品名を調べて探すんですけど、オークションで見つけたら製品番号が微妙に違っている。でも「スバル360後期型用」と書いてあるので落札したところ、昭和42年式スバル360の部品は生産月によってJIS規格と世界基準のISOが混在していて、落としたのがISOでレディーバードのほうはJISだった……。リアのブレーキホースでは、ネジ径が0.9mmの違いという微妙さ。ねじ込もうと思えばねじ込めるのですが、それをやるとネジ山がつぶれて壊れる原因にもなる、とスバル360の専門店で教えてもらい、こういう部品はオークションよりも、あればお店で確認してから買うほうがいいのかも。それがないから苦労するわけですが。いろいろ勉強になりました。


>>【画像27枚】新たに手に入れたブレーキホースと交換。そして「エア抜き」。ブレーキを確かなものにするための、見た目は地味でも重要な作業です



●点検・整備2: ホイールシリンダー

シリンダーからピストンを外し、中をきれいにしてから、ネットオークションで入手した「ホイールシリンダーリペアキット」を装着。型番が一致していたので大丈夫とは思っていましたが、それでも実際につけてみる時は緊張します。新しいピストンにグリスを薄く塗って、入れたらピタッとはまりました。あとはまた、ブレーキシューをとりつけます。シューを固定するスプリングが固くてけっこう手こずりました。整備には力も要ります。


後編に続く

初出:ノスタルジックヒーロー 2017年2月号 Vol.179
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

スバル360で素敵探検 大貴 誠のレディーバードの旅 Vol.34(全3記事)

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前編から続く

text: RUEKA AOKI /青木るえか photo: RUMI MATSUSHITA /松下るみ

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