エンジンのオーバーホールもしないまま48万km突破。使用した13年間で仕事に不自由を感じたことはない|2002年式 ホンダ シビック タイプR Vol.3

オーナーの神村聖さん。

       
本誌「ハチマルヒーロー」でおなじみのプロカメラマンである神村聖さんの愛車シビックタイプRは、職業柄高い稼働率を誇る。約13年という所有期間で48万kmを記録した、彼と彼のタイプRの物語を語っていこう。

【2002年式 ホンダ シビック タイプR Vol.3】

【2】から続く

 実際、使用した13年間で仕事に不自由を感じたことはない。オイル交換をはじめとした車両整備をマメに行っていたこともあり、大きなトラブルも発生せず、エンジンのオーバーホールもしないまま走行距離48万kmを突破してしまったのである。



 ただ、40万kmを超えた頃から細かいトラブルが増えてきており、約2年ほど悩んだ末、2014年末に新たな仕事車両としてスバル・レヴォーグを購入。

 2015年5月で車検の切れるシビックタイプRを今後どうするかはまだ決めかねているとのことだったが、最後に記念としてオーナーである神村さん自身の手で撮影することになった。
 今回、その写真を本誌で掲載することになったが、彼と最も長い距離を一緒に走ったシビックタイプRは、他のハチマル車両と一緒に、本誌(そして本サイト)の中で色あせることなく、その勇姿をとどめ続けることになったのだ。

>>【画像22枚】タイプR専用ホワイト3眼メーター。メーターの不具合発生時にリセットされたため、正確な距離が表示されていない走行距離など




2LDOHCのi-VTECに、F1マシンへも採用された電子制御燃料噴射システム「PGM-FI」がセットされたK20A型エンジン。タイプR専用の赤いエンジンヘッドカバーが付く。またエンジンルームの奥に見えるストラットタワーバーは、リアにも標準で装着。また、ロール剛性配分をリア寄りにしており、フロントの旋回性能を高めている。LSDは日本販売車両のみ標準装備。





車検証には、正式車名である「ホンダオブザユーケー」が刻まれている。



OWNER



いつもとは逆の立場で、向けられたカメラにテレた表情の神村さん。ちなみにこのクルマは奥様が運転免許取得後、はじめて運転した思い出のクルマでもある。



2002年式 ホンダ シビック タイプR(EP3)
SPECIFICATION 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4135×1695×1430
ホイールベース(mm) 2570
トレッド前/後(mm) 1470/1470
最低地上高(mm) 130
車両重量(kg) 1190
最小回転半径(m) 5.7
エンジン型式 K20A型
エンジン種類 直列4気筒DOHC i-VTEC
総排気量(cc) 1998
圧縮比 11.5:1
最高出力(ps/rpm) 215/8000
最大トルク(kg-m/rpm) 20.6/7000
変速比 6速MT
ブレーキ前/後 ディスク/ディスク
サスペンション前/後 マクファーソンストラット/
ダブルウィッシュボーン式
タイヤ 205R45R17
発売当時価格 220万円


初出:ハチマルヒーロー 2015年 07月号 vol.30
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

2002年式 ホンダ シビック タイプR(全3記事)

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【1】【2】から続く

text : HACHIMARU HERO/編集部  photo : SATOSHI KAMIMURA/神村 聖

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