愛車はクルマじゃなくて家族の一員。リビングの絶景は「N360」｜1968年式 ホンダ N360　Vol.1

Nosweb 編集部 2021/12/20

住居の一部、片流れ式の簡易ガレージ、敷地内の青空スペースと待遇(?)が異なる3台の所有車。ま、これは仕方のないことで……。

　　　　　　　

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「三つ子の魂百まで」のことわざどおり、幼少期の体験を実現してしまったガレージオーナーがいる。1968年式ホンダN360のオーナーだ。ミニカーで遊んだ記憶が実車のイメージとなり、現物を手に入れ自宅で大切に保管するというカーライフ

【1968年式 ホンダ N360　Vol.1】

　今回のガレージオーナーの所有車は1968年式の白いホンダN360だ。住居を新築するにあたり、「大好きなN360を常に見られる場所に置いておきたい」こんな愛車に対する強い思い入れから作ったガレージだという。

　見れば「たしかに」と納得できる建て方で、簡単に言えば、住居の一間がガレージになっているのだ。どこかのメーカーが走りのテイストを「人車一体」と表現していたが、これに倣うなら、オーナーのカーライフは「人車同居」という表現がピタリと当はまる、そんなガレージの作り方だ。

▶▶▶【画像18枚】ガレージのほかに、リビング&ダイニングの横に設けられた「男の隠れ家」も？　オーナー宅1階の見取り図など

　しかし、なぜそれほどまでにN360なのか。クルマの嗜好は十人十色、いろいろな価値観に左右されるが、オーナーの場合は何だったのだろうか。

「子供の頃からクルマが好きで、ミニカーを集めてはそれで遊んでいました。なかでもいちばんのお気に入りが赤いホンダNⅢ。いま思えば、こうした体験がクルマと言えばホンダN、という意識を作っちゃったんでしょうね。」



ふだんの足は3世代めとなる「ザ・ビートル」とアルト。アルトはもっぱらオーナーの通勤グルマだとか。ビートルは奥さまの買い物の足で活動中。





インテリアがアメリカンテイストなら、家自体の飾りもアメリカン。50年代、60年代のおおらかな雰囲気が漂っている。





今回の取材でいちばん印象的だったのがコレ。いいなぁ、と思わずニンマリしてしまう。そして扉を開けると……。実車が赤のNだったらというのはオーナーに失礼かもしれないが、それほど絵になるアイデアだった。



【2】に続く

初出：Nostalgic Hero 2016年 2月号 vol.173（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1968年式 ホンダ N360（全3記事）

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text & photo : AKIHIKO OUCHI/大内明彦

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