2代目セブンを3Cとともに、ひも解く|1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ Vol.1

オーナーは、学生時代にS30ZとFC3Cが好きで、どちらに乗るか迷っていた。そして迷いに迷ったあげく、S30Zを選んだという。そして、年月が経つにつれてFCに対する思いも薄れてしまったとか。しかし、ふとした時にFC3Cのことを思い出し、ネットで検索。するとトータルセブンのHPへたどり着き、ひと目でとりこに。そこから交渉が始まり、ついに憧れのFC3Cを手に入れたというわけだ。

       
REカーとライバルたち

【1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ Vol.1】

 国内外で人気を博し、数々のモータースポーツでも輝かしい成績を収めてきたSA。その偉大なる先人の後を受けて登場したのがFCだ。1985年10月にデビューしたFCは、大幅な進化を遂げた。それは各部に表れているが、なかでもエンジンの進化には目を見張るものがある。SAが12A型を搭載していたのに対し、FCでは排気量を拡大した13B型を搭載。さらに、ターボのA/R比を低回転域と高回転域で変化させ、全域にわたるシャープなパワーフィールを実現するツインスクロールターボを搭載。加えて空冷式インタークーラーも装着するなど、スポーツカーにふさわしいパワーとフィーリングを徹底的に追求したのだ。

OWNER’S VOICE/ひと目でとりこになったセンス抜群のFC


 オーナーの雨宮秀行さんは、学生時代にS30ZとFC3Cが好きで、どちらに乗るか迷っていた。そして迷いに迷ったあげく、S30Zを選んだという。そして、年月が経つにつれてFCに対する思いも薄れてしまったとか。しかし、ふとした時にFC3Cのことを思い出し、ネットで検索。するとトータルセブンのHPへたどり着き、ひと目でとりこに。そこから交渉が始まり、ついに憧れのFC3Cを手に入れたというわけだ。

 もともとはデモカーとして作られたこの個体だが、オーナーの第一印象は「センスのいいクルマだなと思いましたね」と話す。そして「ボディカラーもすごく気に入っているし、トータルセブンさんも自分のわがままを聞いてくれるので、1年間かけて一緒に作り上げてきてよかったなと思います」。

 オーナーはこの車両を入手してからまだ日が浅い。しかし「これからオープンが気持ちいい季節なので、ガンガン乗りたいですね」。雨宮さんとFC3Cの時間は末永く続いていくだろう。

オーナーが「ひと目ぼれ」したアルミ削り出しのオリジナルプーリーキットが映えるエンジンなど【写真21枚】




エンジンルーム内に熱が溜まりやすいFCだが、この個体はフラットボンネット化でさらに高温に。そこで、ボンネット裏とかさ上げしたフェンダー内側に穴を開け、熱気を排出。これにより水温は10°前後下がったそうだ。





クローズ/オープンのほか、ルーフレスのタルガにすることも可能なカブリオレ。ボディカラーはFDのサンバーストイエローにオールペン。

Vol.【2】、Vol.【3】、Vol.【4】に続く


1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(FC3C)
SPECIFICATIONS 諸元
全長×全幅×全高(mm) 4335×1690×1270
ホイールベース(mm) 2430
トレッド前/後(mm) 1450/1440
車両重量(kg) 1390
エンジン型式 13B型
エンジン種類 直列2ローターターボ
総排気量(cc) 654×2
圧縮比 9.0:1
最高出力(ps/rpm) 205/6500
最大トルク(kg-m/rpm) 27.5/3500
燃料タンク(ℓ) 70
変速比 1速 3.483/2速 2.015/3速 1.391/4速 1.000/5速 0.806/後退 3.288
最終減速比 4.100
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前 / 後 ストラット / マルチリンク
ブレーキ前後 ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/60R15(前後とも)
発売当時価格 367.2万円



初出:ハチマルヒーロー 2013年11月号 Vol.23(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1990年式 マツダ サバンナ RX-7 カブリオレ(全4記事)

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text : Rino Creative/リノクリエイティブ photo : AKIO HIRANO/平野 陽

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