残暑厳しい夏の鈴鹿。2台のランボルギーニが躍動‼|2023 AUTOBACS SUPER GT Round5 SUZUKA GT 450km RACE

MOTOR THINGS 2023/09/16

8月25、26日、三重県の鈴鹿サーキットにてSUPER GT第5戦『SUZUKA GT 450km RACE』が開催された。5月に続き、鈴鹿での開催は今年2回目。残暑厳しい中での開催となった。
 夏空の広がる25日の予選、まずQ1グループAでは87号車Bamboo Airways ランボルギーニ・ウラカンEVOが2番手タイム、88号車JLOC ランボルギーニ・ウラカンEVO2が6番手に入るなどランボルギーニ勢が好調を見せる。続くグループBでは6号車Team LeMans Audi R8 LMSがトップタイム、前戦ではポールポジションを獲得した4号車GOODSMILE 初音ミク AMGが2番手でQ2への切符を手にした。Q2では4号車AMGが3番手、87号車ランボルギーニが4番手と健闘するも、61号車スバル BRZが下位に0.5秒以上の差をつけポールポジションとなった。
 14時45分、気温33度、路面温度50度という厳しい残暑の中、全77周の450kmレースがスタートした。
 レース6周目には数チームが早速給油、タイヤ交換の変則的なピットインを選択。上位勢はコース上にとどまったものの、欧州勢では7号車Team Studie BMW M4、65号車LEON AMGが7周目にピットインするなど戦略が分かれ始める。
  迎えた11周目、前戦富士から好調な走りを見せていた6号車アウディのタイヤが外れグラベル上にストップし、フルコースイエロー(FCY)が導入される。     
 翌周にFCYが解除になると、再びレーシングスピードでのレースが展開される。87号車ランボルギーニが14周目に3番手にアップすると、その直後に88号車ランボルギーニも国内勢がピットへ入るタイミングで順位を上げ、2台のランボルギーニ勢がトップへ迫る。
 全車が1回目のピットインを完了し、レース中盤から後半へと差し掛かった42周目、トップを走行していた61号車スバルが2回目のピットインを消化。88号車ランボルギーニがトップに踊り出る。
 しかし、50周目に3番手を走行する車両が右リアタイヤの脱輪によりクラッシュし、FCYが導入される。このFCYによるピットクローズとなる直前に、87号車ランボルギーニと18号車ホンダ NSXがピットに滑り込むことに成功。コ―ス上ではFCYにより走行スピードが80kmと制限されているため、前述の2台は大きくアドバンテージを得ることとなった。
 レース後半となる52周目のFCY解除と同時に18号車ホンダ、87号車ランボルギーニ、61号車スバルのトップ3台がバトルを展開。
 18号車と87号車が徐々に61号車を引き離し、レース最終盤に20周にもわたるテールトゥノーズの戦いを繰り広げる。最後まで粘りの走りをみせた87号車だったが、18号車が1.008秒差で逃げ切り優勝。87号車ランボルギーニは今期初表彰台となる2番手でのチェッカーとなった。4番手には88号車ランボルギーニ、5番手には4号車AMGが続いた。


ランボ
予選から速さをみせた87号車。5月の鈴鹿での大きなクラッシュからの復活劇となった。

ランボ
ウラカンGT3 EVO2導入からまだ2戦目だが、ランボルギーニお得意のコーナリングで速さをみせた。ポテンシャルの高さに期待だ。

AMG
前戦はレース終盤に惜しくも上位脱落となってしまった4号車。表彰台は逃したものの今回も上位フィニッシュをし、コンスタントにポイントを獲得した。

audi
studie
nsx
amg
amg
amg
ランボ
amg

写真=南 博幸 Minami Hiroyuki 文=鈴木華子 Suzuki Kako

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