【NSX史上最高角度記録を更新!?】エアロ加工&製作やリバレル、足回りの溶接加工、内装の張り替えまで、すべて自分で作業した強者オーナー!

強烈なスタンスフォルムを披露する超ワイドフェンダーのNSX

       
アルミボディをものともしない
美しすぎるフェンダー&足回りメイク!

【画像12枚】衝撃のスタンスフォルム、激低フォルムに磨きをかける自作エアロ、NSX史上最高角度記録を更新したキャンバー角など、ほぼ自作のスタンスマシンのすべてはココを見よ!

このNSXは、サイトにアップされて10日と経たぬうちに“7.2万いいね!”をゲット(当時)。
つまり、世界中のだれがどのアングルから見たとしても、ウッヒョーでヤッベーな1台だったのだっ!!

オーナーはこれまでの人生を通し、クルマに全然興味がなかったのだが、たまたまクルマ屋さんでNSXと出会ってフォーリンラブ♥
まだ免許が取ることができない17歳の段階で、人生初の愛車としてマニュアルミッションのコチラをお買い上げになったんだとか(マジ)。

まあ、そんな購入エピソードにもぶったまげるが、彼のぶったまげ伝説はこんなモンじゃあ終わらない。
なんと、それから間、ずぅ〜〜っと自作でNSXをイジり倒してきて、20代前半の若さにしてこの完成度へと導いたのだから、もう師匠って呼んでもいいっスかぁ〜っ!

「GT-Rのミッドナイトパープルをベースに調色したオールペンと、引っ張りタイヤの組み付けだけプロの方にお願いして、あとのエアロ加工&製作、ホイールのリバレル、足回りの溶接加工、内装の張り替えなんかは全部自分でやりました。道具はオークションで買ってそろえて。まあ、自分が思い描く完成予想図は、自分のアタマの中にしかないんで、自分で作ったほうが早いんですよ(笑)」

な〜んてオーナーはおっしゃいますけど、彼は整備士でもなければ鈑金屋さんでもない。
それでここまで作っちまうとは……。
ではでは、次からは、NSXの本丸でトロで核心である足回りに全集中で迫るぜっ♪

NSXの足回り形式はダブルウイッシュボーン。
ってことは、車高を落とすってことだけにフォーカスすれば、さほど問題はないのだが、スタンシーな車高にするためのNSXの専用パーツってモノがまるでない。

そこでオーナーは、短い全長でおなじみの現行86用テイン製ショックにNSXのアッパーマウントとシェルケースを合体。
さらに、326パワーから、フロント:70k/リア:45kのコイルを持ってきて、シャコタン化への下ごしらえを整える。

「キャンバー角をつけすぎはNGだけど、美しい角度は全然アリ!」
というセンスの見せ場的キャンバー角は、11度/13度の絶景をキープ。

これを成就させるためには、アッパーアームのショート化/ロワアームの延長化といったサポートがほしくなる。
だけど、こちらも専用パーツがないんで、オーナーサンったら、自力でアッパーアームを40mmカット&溶接!
切り刻み手術の場面については、残念ながら“企業秘密(笑)”ということで写真を撮らせてもらえなかったが、NSX史上最高角度記録を更新した陰で、自身の脳ミソもレッドゾーンまで回して考え抜いていたことがうかがえる。

以上のサスメイクにドンピシャなホイールとしてマイスターM1 3Pをハメ込み、9J/10Jを11.5J/13Jへとリバレル。
ついでに、全体をブラッシュド&カラークリアにしてゴールドのピアスでオシャレをキメれば、そりゃ世界中のカーガイたちも“いいね!”を連打するしかないやねっ!

でもオーナーは、そんな名誉な立ち場にまるで満足なんかせず、 「クルマ、乗ってるよりも作ってるほうがスキなんで(笑)」と、さらにフルリメイクモードに突入するらしい。

え〜〜〜っ!
次の姿がどうなっちゃうのか、楽しみでワクワクで仕方ないんですけど〜〜〜っ!!



>>アウターに用いたパープルカラーをインテリアの差し色としてNRGのステアリングや、ライクワイズのシフトノブに導入。このほか天井、アームレスト、サイドシルの張り替えもオーナーの手仕事によるものとなる。



>>マルガヒルズのフロントバンパーとサイドステップだけではいまいちスピード感に欠けると考え、その下に自作フラップを1枚追加。しかも、黒塗りにすることで別体であることがモロバレになると同時に、ナマ足車とは思えぬほどのタイトなロードクリアランスまでも実現している。


>>マルガヒルズのリアバンパーに、汎用ディフューザーまでトッピングする徹底ぶり。4本出しのマフラーまで自作したってゆーから、なんでもかんでも自分でやらないと気が済まないってことかぁーっ!


>>ボディカラーはGT-R系でおなじみのミッドナイトパープルを暗めに調色した特別色。これがまたブラッシュド&カラークリア+ゴールドピアスのマイスターM1 3Pにドンズバなんだわッ!!



>>衝撃の前後キャンバー角はご覧の通り。フロント11度、リア13度に及ぶアングルは、FT86用テイン車高調やアッパーアームの40mm短縮加工のヘルプによって現実世界へと舞い降りている。


>>ご存じの方もいらっしゃるかと思うが、NSXのボディはオールアルミで作られているので、フェンダーの加工がちょいと難しいというハンデを持つ。そこで、ワイド化と加工の手間を避ける一石二鳥な手段として、マルガヒルズ製FRPワイドフェンダーに交換している。


>>フロントフェンダーには、さらに60mmワイド&タイヤに被せるための30mmアーチ下げを追加でぶっ込んでいる。


>>リアは、実はNSXのリアクォーターは取り外しができるため、こちらもマルガヒルズのワイドフェンダーにスイッチし、ダメ押しの50mmワイド化+R34GT-R用フェンダー耳移植の離れ技までも駆使。こんだけやってんだもの、カッコよくて当然っス!


>>NSXなればこその裏ワザで大胆フェンダー加工に着手し、NSXで衝撃のスタンスフォルムを実現したている。


>>自作エアロが激低フォルムにさらに磨きをかけるフロントビュー。アルミボディをものともしない美しすぎるフェンダー&足回りメイクは必見だ!


『カスタムCAR』2019年9月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:NSX/1991年型

PHOTO/南井浩孝 TEXT/佐藤アキオ(rsf)

RECOMMENDED

RELATED