【ネオクラ箱車のオフ車カスタム!!】大径ブロックタイヤでドンピシャ車高をゲットしたデリカスターワゴン☆

ドンピシャ車高にリフトアップしたデリカスターワゴン

       
アーバンオフローダーに生まれ変わった
キューマル生まれのネオクラ箱車!

【画像12枚】トーションバー調整と大径タイヤでスマートにリフトアップした足回り、グッドコンディションのインテリア、随所に織り込むオフ車テイストなど、キューマル箱車のカスタマイズの全貌はコチラから!

世界的なトレンドとなっているバンライフ。
独自の世界観を持つ高感度なバンライファーの間では、ワーゲンバスやアメバンなど、チョイ古の箱車をリノベしたネオクラシックスタイルも増殖している。

そんな背景もあるなか、ココで紹介する93年生まれのデリカスターワゴンには、センスとコダワリが存分に詰め込まれているゾ!

「どこかヴァナゴンT3っぽい」と、バンライフブームの到来よりも前からデリカバンに注目していたが、’80年代生まれのデリカバンは、状態のいい個体が少ないという問題も……。

そこで、’86年から18年に渡って販売されたクロカン1BOX車、デリカスターワゴンの2代目をベースに、レストア&3代目デリカバン顔スワップを施して、クラシカルなデリカスターワゴンに仕上げたってワケだ。

角目のバン顔で、レトロな印象を演出した外装は、ジープ・ラングラー純正色のアンヴィルグレーをメインに、ルーフをマットブラックでペイントした、ツートンでフィニッシュされている。

スタイルを決定づけるポイントは、リフトアップと大径タイヤ!
フロントトーションバーで前下がりを矯正しつつ、純正タイヤよりもサイズの大きいブロックタイヤを組み合わせることで、街でもアウトドアでも映える“アーバンオフローダー”に仕立て上げている。

ホイールに輸出用40ランクルの純正鉄チンを流用したり、70ランクル用のブラケット加工で、フロントにスペアタイヤを装着したりと、4駆カスタム的な味付けも絶妙☆

チョイ上げ+大径タイヤでスタイルを整え、箱車の魅力を引き出したこのデリカスターワゴン。
レトロ感とタフさを融合した、ハイレベルなカスタムセンスに脱帽デス!!



>>フェイスデザインが異なるワゴンにバンフェイスをスワップ済み。バンパーガードはワゴン用を装着しつつ、本来ヘッドライト前まであるパイプをカットして、特徴的な顔が見えやすくしている。


>>フロントのタイヤブラケットは、純正には存在しないため、70ランクル用のブラケットを流用&溶接してタイヤをセットしている。


>>ホイールは輸出用40ランクルの鉄っちんホイールとセンタープレートを流用。合わせたタイヤは武骨なデザインがオフロードテイストを演出するBFグッドリッチ オールテレーンT/A。サイズは30 9.5 R15だ。


>>細身のパイプ組みがベースカーとマッチする、レトロ風情を醸し出すタフレックのキャリアは、ルーフ同様マットブラックでリペイント済みだ。


>>前下がりのスタイルを改善すべく、フロントはトーションバースプリングを調整し車高をアップ。リア足は純正のママながら、タイヤ外径を235/80(30 9.5)にアップ(純正サイズ:215/80)することで車高をアップ。タイヤが太くなった分、干渉を避けるため、オイルクーラーを内側に移設する処理などが行われている。エンブレムやガーニッシュは撤去し、スムージング。スッキリとしたリアビューが精悍なイメージを演出する。



>>白ボディの写真が、バン顔をスワップする前のデリカスターワゴンのフェイスデザイン。フェイスチェンジを行うにあたり、ベゼルやコーナーマーカーはバン顔の純正パーツを流用しているが、微妙に、張り出しやプレスラインが異なるボンネットやコーナーパネルの純正ポン付け流用は不可。そのため、チリを合わせるために鈑金加工が施されている。


>>こちらが今回紹介したデリカスターワゴンのグッドコンディションのインテリア。最も高グレードなキャプテンシート付き7名乗りのエクシードだが、遮光カーテンは撤去し、よりバン(商用車)的なスタイルに。ちなみに3列目のシートは跳ね上げ可能だ。


>>ちょっぴりチープな2+3+3の8名乗り仕様となる。


>>ダッシュボードの中央にある3連メーターは撤去。そのほか、シート類やインパネ周りは純正のママ。


>>キャプテンシートは、純正ながら回転機構付きと豪華な仕様。2列目以降のフロアカーペットは張り替え済みだ。


>>デリカスターワゴンは’69年生まれのデリカバンから派生した乗用モデルとして、’79年に初代が登場。’86年にフルモデルチェンジし、’04年まで国内販売された。今回紹介する車両は、2代目デリカスターワゴンに、同時期販売されていた3代目デリカバン顔をスワップしている。


>>出幅の異なるバンパーはワゴンのままにしつつ、丸目ライトのワゴンベースにバンの角目ライトをスワップ。さらに高年式のジープに純正色として採用され、ミリタリーテイストとオシャレさを両立するアンヴィルグレーでオールペン済み。本来ボディ同色の前後バンパーやヘッドライト周辺のモール類はブラックアウトし、引き締めている。さりげなくサイドステップも撤去してスムージングするなど、純正然としながら細かな処理を多数行なっている。


『カスタムCAR』2019年8月号掲載
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
BASE CAR:デリカスターワゴン・エクシードエアロルーフ 4WD/1993年型
SOURCE:ビートレード

PHOTO/鑓水雄介 TEXT/岩田一成

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