【イケてる1BOXユーザーカー列伝】自称NOT 日本式バニング! 街道レーサーの再現を100系ハイエースにて!

       
ジャンルの細分化が進んでいるカスタムでは、ベース車選びがその後を左右する重要なキーポイント。しかし時として思い入れのあるクルマに、本来とは異なるコンセプトを被せてくるツワモノも。そんな我が道をゆくオーナー長島サン(@nagashima_works)が仕掛けたのが、旧車カスタムの定番街道レーサー×ハイエースの独創的アプローチなのだ。



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 そもそも10ソアラがドストライクだったという長島サン。中でも’90年あたりのお正月仕様が大好物とあって、いつかは手に入れて……なんて考えていたこともあったという。しかし、実のところは若いころからバニングにドップリと浸かり、ハイエースを乗り継いでいたという経歴の持ち主。そんなコネクションから新たに手元にやってきたのがスパロンハイルーフの“ガソリン”5MTというこの1台。100系ハイエース乗りなら恐れおののくレベルの激レア車だったことから、コイツをベースにお正月仕様を作ってしまおうとなったのである。



 こだわりはバニングではなく、セダンの作りを踏襲したこと。フロントバンパーはヤマトの10ソアラをイメージしてタケローズ製を加工。ライトグリルなど当時流のアイテムも製作。



さらにケーニッヒブリスターは脱着可能なパネル構成でワンオフしながら、車高を目一杯下げつつ14インチの極太リムをセット。バニングでは車高を下げるよりもエアロで下げるのがセオリーなだけに、ライトの高さにこだわることこそ、街道レーサー由来のスタイリングの決め手というわけ。



 見る人によってはバニングと思われがちではあるが、分かる人が細部をチェックすればこだわりの度合いは納得。100系ハイエースだからバニングなんて固定観念にとらわれない果敢なアプローチは、我が道をゆくカスタム玄人による超マニアックスタイリングなのだ。

『カスタムCAR』2020年1月号掲載
BASE CAR:ハイエース・スーパーロング・DX 1989年型
SOURCE:@nagashima_works

PHOTO/木下誠 TEXT/渡邊大輔

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