【イケてる1BOXユーザーカー列伝】本来ありえぬ5穴・グノーシス履きのスラムドハイエース

       
ワイドボディの箱車でUSテイスト漂うワイドボディをご紹介。シンプルなスタイリングを念頭にエアロをほぼ用いることなく着地を達成させたうえで、外装パーツのスムージングなどを施し、唯一無二の存在感を発揮する1台だ。



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そんなワイドボディ・S-GLの足元に注目。このスタイリングを思い立ったのは、ワークの(2020年当時)最新ホイールであるグノーシスCVDの登場がきっかけだった。ディッシュデザインで存在感もあり、ほかにはないデザインにオーナーはひと目惚れ。このホイールを履くためにハブボルトを打ち替えて6穴→5穴化の加工を実行。さらにリアに20㎜ナロードも施し、ジャストサイズのホイールマッチで魅せた。



 エアロなしでの着地の実現のために足回りにも大幅加工が加えられている。リアは4リンク化、1ポンプ2バッテリーのハイドロシステムを組み、フェンダーの加工やホーシング逃げのためのフロアのかさ上げ処理なども加え、美しいロワードフォルムを作り上げている。



 外装のアレンジで見どころなのはリア周り。ハイマウントストップランプやリアアンダーミラー、ウォッシャーノズルなどをすべてスムージング、ワゴンバンパーを投入するなどして徹底したスムーズフォルムを作り出した。



 サイド〜リアとのボトムラインを合わせるためフロントリップは純正デザインに近いレガンスをセット。インテリアにはステアリングやシフトノブにビレットパーツを投入。外装にイメージを合わせたUSテイストをインテリアにも投入して全体の統一感を高めている。ホイールのデザインに惚れ込んでカスタムをはじめたワイドSーGL。確かなコンセプトとヘビーな加工で見どころ満点のフィニッシュだ。

『カスタムCAR』2020年1月号掲載
BASE CAR:ハイエース・ワイドボディ・バンS-GL 2014年型
SOURCE:トリニティA&M FACTORY

PHOTO/渡部祥勝 TEXT/土田康弘

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