【グラマン完全着地!!】元郵便車をボディドロップでスラムド!

       
大胆不敵なスラムドっぷりが目を惹くグラマンのオーナー兼ビルダーは、アメリカからイギリスへ移住してきたレイ・バーン。彼は、イギリスの地でローライダービルダーとして培ったスキルを生かそうと「レイバーンハイドロリクス」をオープン。それからというもの、まだまだカスタム文化が乏しい英国でハイドロやエアサスの魅力を広めていく傍ら、様々なインストールにも挑戦し、その知名度を上げていった。
そんな中、ちょっとだけ気を抜いて、ユニークなカスタムを作ってみよう! と始まったのがこの作品。



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なんとそのベースはアメリカ製の郵便車、通称ポスタルバン! まずはショップのお家芸であるハイドロ=油圧式サスペンションを使ったローダウンにトライ。しかし、思うような低さが見込めないと悟ったレイは、潔くフレームオフを決行。つまり、究極の低さの実現に向かってボディドロップに着手したのである。



その工程はボディフロアの一部をカットし、フレームを収めるためのスペースを確保しつつ、高い位置でフロアとフレームと接合するという大規模な内容。その成果はご覧のとおり、サイドステップが地面と接触する=グランドスラムによって「これが郵便車?」と思うほどのクールなスタンスを獲得していることが分かる。



一方、内外装は極力ストックをとどめNYPD調、つまりニューヨーク市警の護送車両をモチーフとしたアクセントを投入。ベースの珍しさも重なってそのインパクトは相当なもので、いまやレイバーンハイドロリクスはイギリスはおろか、世界中から注目されるショップへと急成長を遂げたのだ。



『カスタムCAR』2020年11月号掲載
BASE CAR:グラマン・LLV
SOURCE/Rayvern Hydraulics

TEXT/Shingo Takeshita Photo/Tony Matthews (Superfly Autos)

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