【世代を超えたクラウンの融合!!】ナインティーズクラウンで挑む"KUSTOM"

       
現在の姿になったきっかけはアメ車KUSTOMの雑誌をきっかけに60’sや70’sの派手なボディワークを見て、自分のクラウンでもチャレンジしてみたくなったそう。まずは40系クラウンのヘッドライトゼルを入手し懇意のショップへ訪問した。



「突然『これツリ目にして付けて!』ってパーツを持ってきた時はどうしちゃったのかと思いました(笑)」とは手塚自動車の手塚サン。プロジェクトは新旧クラウンの融合からスタートしたのだった。



130クラウンのフロントグリルに40のヘッドライトベゼルを斜にしてあてがってみると、スペースが足りない。そこでバンパーの装着位置を下に移動。ベゼルにピッタリと沿ったチューブグリルはワンオフで製作した。リアもバンパー位置を下げたうえで、ナンバーポケットを新設。チューブのファントムグリルの中に丸目四灯のテールが妖しく光る。



ボディ全体はドアノブなどをスムージングしただけでなく、ボディサイドのモールもスムージング。またインテリアもシートをブラックレザーで張り替えたうえで、ダッシュはシンプルなセンターメーター仕様のワンオフとした。



内装は「早い段階でバドニックのホイールとステアリングを使うことにしたので、それに似合うシンプルなダッシュを目指しました」とはオーナーの弁。各スイッチ類は見えない部分にリロケートし、赤いライトが備わるシフトレバーやエアサスのコントローラーのみが際立つ結果となった。最後に、さんざん迷ったというフィアットのパープルを纏い’16年末のホットロッドショーでデビューを飾った。モダンなシルエットを持つ’90年代のクラウンに、’60年代中盤の40系クラウンのヘッドライトを合わせることで、年代不詳のKUSTOMが誕生したのだ。

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【『カスタムCAR』2017年2月号掲載】

BASE CAR:クラウン・4ドアセダン  1991年型

PHOTO/勝村大輔

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