二代目美華丸 古き良き'80〜'90年代スタイルへのトリビュート作品

伝統、王道、絢爛豪華という言葉が似合うシートキャリアを戴冠した二代目美華丸。

       


昭和62年式レンジャー4Eベースの二代目美華丸は、オーナーが10代のときに憧れた’80〜’90年代のフルアート仕事車スタイルを目指したものだ。

目玉のキャブパーツは、ルーフに君臨する巨大シートキャリアだ。4段ハチ巻きマーカーを組み合わせた台型のそれは、素材に用いたブーゲン柄のエッチングステンレスも見応え満点。前面に配した名文句アンドンは、そのゴシック調の書体に’80年代への愛着がにじんでいる。

また、精悍さをアピールするラッセルバンパーや菱抜きをあしらったミラーステー、2段平型バイザーなど、そのほかの大型キャブパーツ群も、他車と一線を画す魅力&存在感を振りまいている。

一方の箱回りは、中古品をリペア&リペイントしたバスロケットが異彩を放つほか、箱下に流れる2段サイドバンパー+バスフェンダーのコンビネーションも秀逸。小型バンパーと10連テールボックスでコーディネートしたリア下回りも必見だ(縞鋼板に装着した鋳物のシルバーレリーフも見どころ)。ペイントを入れるため、近々にリア観音扉を変更するという。

【写真7点】黄金期のデコトラを形成。

カミオン2012年3月号トップアートをもとに再構成

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