二代目夕焼け番長 シャープ&スタイリッシュを主題に完成したスマートデコトラダンプ

リアバンパーは千葉で人気の高いM型を採用。設置されたダイヤモンドテールもおこしで使い、オリジナリティを強調している。

       


大型ダンプのアートアップは、どうしてもその迫力を強調する方向になりがち。しかあえて迫力を抑え、シャープでスマートなアートを目指した。そんなコンセプトがよく現れているのがトップパート。平型バイザーはあえて1段仕様とし、ミラーステーも細めの角おこしパイプを採用。バイザー、ミラーステーともに張り出しも1m程度に抑えられている。

しかし、このスマートなパーツ類とハイルーフとの組み合わせは、思ったよりもバランスが難しく、パーツ類の存在感を強調しつつスマートにまとめあげたバランス感覚は名匠・ヤマダのセンスによるところが大きいという。

またキャブボトムを飾る舟型バンパーも通常タイプよりやや角度を大きくとったデザインが採用され、先鋭なイメージに仕上げられている。厚みを抑えたこととも相まって、必要以上に存在を主張せず、ほかのパーツと絶妙なバランス美を披露している。

そして新明和工業謹製のボディには、バラ柄のエッチングステンレスを鏡面で取り囲んだ額縁デザインを採用しているのが特徴で、リブ加工とスリットが入ったプロテクトップと角おこしパイプのボディハシゴとのアレンジや、ダイヤモンドテールを計10発配置したリア周りも仕上がり上々だ。全身を貫くコンセプトが魅力あふれるスタイリッシュな1台だ。

【写真6点】スマートデコトラダンプ。

カミオン2011年7月号トップアートをもとに再構成

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