三代目颯號 独創性に富んだモダンパーツと優れたトータルバランスが魅力

三代目颯號は、全身に迫力あるデザインの鏡面パーツを満載した注目ダンプだ。

       



金沢板金が手腕を振るったコーディネートは、側面にパンチングステンレスをあしらった6角キャブロケットをはじめ、角パイプで独自のアレンジを施した平型バイザー、大小2種類の角おこしパイプを並列に組んだミラーステーなど、独創性に富んだワンオフパーツを積極的にラインナップ。

また、ボトムエンドには側面やナンバーボックス上に角型スリットを施したラッセルもどしバンパー、キャブサイドにアンドンとLEDを組み合わせたハシゴを装着するほか、菱抜きデザインを施したドアバイザーやフロントパネルを席巻するバスマークなど、ディテールにも見応えのあるパーツを採用する。カラフルなグラデーションが魅力的なアンドン類は、橋本工芸がこしらえた秀作モノで統一している。

一方、差し枠を設けて積載量アップを実現した荷台周りにも、特筆すべき大型パーツを多投する。なかでも、最上部を舟型フォルムとしたプロテクトップは、その下側に3連で配したアンドンが印象的だ。さらに、そのプロテクトップを彩る2段のオレンジマーカーは、プロテク側面からサイドレールへと流れるラインを形成。

同時に、中央にアンドンを配したサイドバンパーにも、同様のマーカーを2列で並べている。多数の角テールと、「赤地+黒フチ」の泥除けを組み合わせたリア下周りも見逃せないビューポイントだ。 今後はプロテク前面にペイントを描くほか、アオリ文字を絵に描き替える案もあるという。行く末が楽しみな気鋭の1台だ。

【写真7点】華美なモダンワーク。

カミオン2008年12月号トップアートをもとに再構成

RECOMMENDED

RELATED