獣神丸 迫力満点のパーツ&ペイントで絢爛豪華なスタイルを実現!

茨城県を拠点に魚を運んでいるこのクルマは、無類のアート好きを自認するオーナーの愛車だ。実力ファクトリーの常陸美装が製作した大型パーツと、名匠のすずき工芸が描いた箱3面ペイントで、唯一無二の美麗スタイルをアピールする傑作車に仕上がっている。

       



圧倒的な存在感を放つワンオフの大型パーツ群は、両サイドに4段でナマズマーカーを備えたラッセル戻しバンパーをはじめ、1m20㎝の突き出しを誇る菱形棒チップ仕様のミラーステー、前面下段に黄色いマーカーを並べた2段舟型バイザーなど、オリジナリティと伝統的な美しさを兼ね備えた秀作ぞろい。

ルーフ上に鎮座するシートキャリアにいたっては、小型車ベースとは思えないほどのビッグスケールを実現すると同時に、6段ハチ巻きマーカーを中心としたアレンジメイクが圧巻で、このクルマのランドマークとして異彩を放っている。

一方、荷台周りの目玉となる箱3面ペイントは、箱の両サイドに「荒波」「鷲」「一寸法師」などのモチーフを躍動感満点に描くほか、ピンクのカラーで背景を染めたリア観音扉には“歌舞伎”をペイント。すずき工芸ならではの筆致とセンスは非の打ちどころがなく、周囲に対して豪勢なビジュアルをアピールしている。

そのほか、等間隔で黄色のマーカーを並べた2段サイドバンパーや、そのサイドバンパーからの流れをスムーズに受け継ぐリアフェンダー、10連テールボックスなど、アンダーセクションに組み合わせた鏡面パーツにも見どころが目白押し。今後はバスロケットの搭載なども視野に入れてアートを展開する予定だという。絶え間ない進化から目が離せない注目車だ。

【写真6点】名匠と名工の競演。

カミオン2008年10月号トップアートをもとに再構成

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