第二兄弟船vs不動丸 知り合う前からすでにライバル!4t車を駆る同郷対決!日野雷神愚連者×いすゞ320フォワード

競演、共演、協演、饗宴……。「アートが絆のすてきなライバル対決! ザ・ライバルバトル」コーナー。2008年8月号では、群馬県を根城とする硬派な4tウイング仕事車!!

       

赤裸々に闘志をぶつける上州20代対決!

拓友商事陸運に所属する第二兄弟船さんと、阿部商事に所属する不動丸さんは、ともに群馬県を拠点に4tウイング車を駆るトラッカー。第二兄弟船さんと阿部商事のえびせん坊やさんと「ジイちゃんち」で知り合ったことをきっかけに、言葉を交わすようになったという。

「もともとお互いにトラックとドライバーの顔は知っていたんですけど、話す機会がなかったんです。オレなんか、先にバスロケットを上げられて、内心『コノヤロー生意気なことをしやがって!』って腹の中煮えくり返ってましたから(笑)。でも不動丸さんと話をしてみて、そんな印象はぶっ飛びました。付き合いやすいし、めっちゃおもしろい。ハイ、すごくいい方でした(笑)。特に小指ネタが好きなので(笑)」。一方「オレはそこまでヒドイ印象はなかったゾ(笑)。でも話をしてみると第二兄弟船さんはすごくいいヤツでね。年の差を感じさせないくらいしっかりしてるし、飾りに対しても熱い。ぶっちゃけ、あまりガンガンに飾られるとコンチキショーと思うこともあるけど(笑)、そういう刺激も含めて、よきライバルという感じです」。

実は取材後、第二兄弟船を降りることになり、現在は大型車に乗っている。「不動丸さんには今まで以上に群馬の4t車を盛り上げてもらいたいです!」と語る第二兄弟船さんに対し「正直言って寂しいね。なんだかこっちまで心にポッカリと穴が空いちまった感じ。でも大型車でもまたカッコいい飾りをみせてくれると信じてます。頼むよ!」。




高精度パーツと文字ペイントで理想の姿を体現した第二兄弟船

関東一円に石材を運ぶ第二兄弟船は、全身にレトロテイストなコーディネートを満載したみごたえ満点の秀作車だ。

注目のキャブ周りは、前面をおこした平型バイザーとコの字タイプのミラーステーを組み合わせたキャブトップを中心に、レトロ気分に富んだアートアップを実現。精悍なラッセルバンパーは、その前面にオレンジで名文句を刻んだミラーアンドンをセット。フロントマスクを彩るウイングマークや弁当箱、ドアの文字ペイントなどの雰囲気も申し分なく、古き良き時代のアート車を彷佛とさせる美麗スタイルを構築している。

一方、バスロケットを搭載した箱周りにも、側面に堂々と踊る文字ペイントや、名文句アンドンを多投したサイドバンパー、鏡面仕様のリア観音扉など、いぶし銀のコーディネート。個性と気品を両立させつつ、卓抜のトータルバランスを実現したスタイルは一見の価値アリ、だ。




ボディ周りにこだわり満載の関東風レトロ車の不動丸

青果を積んで関東エリアのやっちゃ場を走っている不動丸は、いわく「関東のアート車らしさをプッシュしました」というこだわりの1台だ。 キャブ周りに装着した唯一の大型パーツとなるキャデラックバンパーは、工作精度の高さとメッキの美しさが特筆ポイントで、高品位なレトロ風情を好演出。重厚感のあるキャブカラー(メタリックパープル)とのコントラストも見応え満点だ。

一方の箱周りにも、側面に赤いラインをあしらったバスロケットをはじめ、社名を刻んだアオリの文字ペイント、上下段にマーカーを並べた2段サイドバンパーなど、伝統的な関東風テイストをアピールするアートポイントが目白押し。

また、リア観音扉には、岩井看板店の手腕を借りつつ「龍」と「不動明王」を組み合わせたペイントを採用。雄渾にして躍動感満点の筆致で観る者の視線をクギ付けにしている。

【写真8点】群馬県を拠点とする4tウイング車2台の硬派なパーツ構成。

カミオン2008年8月号ザライバルバトルをもとに再構成

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