寺建号vsつぐみ姫 山陰エリアに根を張る兄弟分は仕事にアートに火花を散らす三菱ふそうスーパーグレート×日野プロフィア

競演、共演、協演、饗宴……。「アートが絆のすてきなライバル対決! ザ・ライバルバトル」コーナー。2008年7月号では、隣県の気になる大型ダンプ同士!!

       

お互いを高め合う「打てば響く」間柄!

鳥取県在住の寺建号さんと島根県在住のつぐみ姫さんは山陰エリアを代表する気鋭のダンプトラッカー。25歳の寺建号さんは鉄クズを中心に愛知から九州をテリトリーとして産業廃棄物の輸送を展開。一方、36歳のつぐみ姫ささんは砕石を中心とした地場まわりに従事している。

ふたりが出会ったのは2年ほど前だが、以来独自のアートを展開するトラッカー同士、親睦を深めていき、いまでは兄弟分よろしく以心伝心の間柄だという。「アニキ(つぐみ姫さん)はボクより10歳も先輩ですが、アートに対して強いポリシーとメンタルをもっていて、クラブでは相談役を務めるほど人望も厚い。自分が10年後にアニキのようになっているかというと……自信はないですね(笑)。まあ、アニキには適当にドツかれながらも、かわいがってもらっています(笑)」。一方のつぐみ姫さんは「彼(寺建号さん)は若いけど、自分のスタイルをもっているし、一本筋がとおってる男。ダンプにもかかわらず夜どおしで走ってるし、飾りにも意欲的。あのがむしゃらさは、さすがにオレもマネできないよ。ただし、あんまりダンプをカッコよく飾りすぎたときはタダじゃおかないぞ、ってのはあるけどね(笑)」とのこと。

走るエリアと時間帯が異なるため、顔を合わすことはほとんどないそうだが、心のなかでは常にお互いの存在を意識しているという。「『オレは飾りのために仕事をしている』と断言するアニキは、正直、嫉妬するほどカッコいいですけど……、ボクも負けませんから!」といいながら差し出した寺建号さんの手をガッチリと握るつぐみ姫さん。礼節を重んじながらも、ときには火花を散らすうらやましい限りの兄弟分だ。




シルバーボディにレッドが映える鮮烈な寺建号

三菱ふそうスーパーグレートのロングダンプは、全身を染め上げるシルバーのコーポレートカラーが印象的な1台だ。

注目のキャブ周りには、側面のスリット+抜きデザインが秀逸なラッセル戻しバンパーをはじめ、角おこしパイプ2本仕様仕様のミラーステー、前面にブルーのLEDを並べた舟型バイザー、菱型角パイプデザインをあしらったハシゴなど、アレンジ性に富んだワンオフパーツを豪快にラインナップ。1m30cmの張り出しを誇るラッセル戻しバンパーは、ロードクリアランスに余裕をもたせ、現場への進入を可能にしている。

また、プロテクトップに並べた3連アンドンや、フロントパネルに配した弁当箱などを含め、各所に散りばめたアンドン&カラーパネルは、すべてレッドで統一し、シルバーボディとの美しいコントラストを演出。今後はケツブタにペイントを入れることも計画中だ。




カラーリングと大型パーツ群で豪快さを演出するつぐみ姫

つぐみ姫は、印象的なブルーメタリックのボディに、大型の鏡面パーツを組み合わせて、迫力のスタイリングを獲得した秀作車だ。 特筆すべきキャブ周りは、ボトムセクション、角型サイドスリットをまわり込ませたフロントバンパーを装着するほか、キャブトップには2段平型バイザーと角おこしパイプ2本仕様のミラーステーをコンビネーション。フルメッキ化を図ったフェイス周りの存在感はピカイチで、周囲に華やかなルックスをアピールしている。

一方の荷台周りは、プロテクトップやサイドバンパーにボディ同色塗りを施すことにより、ダンプらしい力強さをプッシュ。鏡面&メッキが光り輝くキャブ周りとの美しいコントラストも見逃せないビューポイントだ。なお、撮影後にはプロテクターをカサ上げしたり、アオリに社名を入れたりと意欲的にアートアップを継続。街道での注目度も花丸急上昇中だ。

【写真8点】同じ山陰エリアながら趣きがまったく異なる両者の装い。

カミオン2008年7月号ザライバルバトルをもとに再構成

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