【マイライフ VAN LIFE】フォルクスワーゲンとパンが織りなすハーモニー

休日は愛犬とゆるりとCAMP 彩りに手作りパンを添えて

       
ヴィンテージVWとパン作り。そんな趣味を持つお方が主人公。休日は手作りパンを持って、いざ、キャンプ。森林浴をしながら、食すパンとコーヒー。バンライフならぬパンライフ?そんな1日が最高のリラックス方法だ。

ワーゲンバスと手作りパン、+ボストンテリアの物語


 働いて、遊ぶのは暮らしの基本。汗を流して働き、週末は遊んでリフレッシュ。毎日の暮らしにあって「週末が待ち切れなくなる」、そんな趣味があるのは、素敵なコトだ。アーリーバスのオーナー中島サンは、ヴィンテージVWを愛し、パン作りが大好きというお方。趣味のある暮らしを満喫し、ボストンテリアのゆずチャンを愛してやまない彼の、バンライフならぬパンライフをご紹介しよう。



 そもそも愛車のVWタイプⅡとの出会いは10年以上前のこと。それまでシェビーバンや’59エルカミーノなどのオールドアメ車を足にしていた中島サンだが、ほんわかした見た目に憧れタイプⅡを探すことに。当初から狙っていたのは、愛らしいフロントマスクが特徴のアーリーバスだ。

 そんな折、見つけたのは、ポップルーフ装備のウエストファリア。すでにご存知な方も多いと思うが、ウエストファリア社はVWのコーチビルダーで、同社製作によるタイプⅡキャンパーは、純正架装モデルということもあり、ひときわ人気が高い。現在では人気も価格も高騰し、なかなか手放す人がおらず、市場にあまり出回っていないのが実情だ。

 さてそんなタイプⅡ(SO23)を手に入れた中島サン、もちろんのことキャンプ使用をメインに購入したわけだが、ふと「キャンプ場でパンを焼きたい!」と思い立ち、それ以降はパン作りに邁進。



 当初はキャンプ場でパンを焼くスタイルにこだわったが、今では自宅オーブンで焼き上げ、キャンプ場に持ち込むスタイルに変遷。お気に入りのカップでコーヒーを飲みながら、自然と戯れパンを頬張る。そんな彼流のスタイルが出来上がった。無論、パン作りは生地作りから。粉をこね、生地を発酵させ、オーブンで焼くという一連の流れを自ら実践。決して奥さんに教わるわけでもなく、男の趣味としてパンを作り続けている。

 そんな中島サンにお供するのが、愛犬のゆずチャン(9歳・♀)。



 子ども達も大きくなり、昔ほど一緒にキャンプするということも少なくなったこともあり、今はもっぱら彼女がキャンプの相棒だ。この日もゆずチャンと一緒に現れ、現地にお泊まり。撮影地となった埼玉・長瀞の川のせせらぎを聴きながら、心身共にリフレッシュしたのだ。

【画像13枚】パンは自宅で作ってキャンプ地で食べるそう。今回の取材で提供してくれたパンはシナモンロールや栗のタルト等々。詳細はこちら!




>>パンとコーヒーを作るための器具など。肌寒いときにエスプレッソを飲みながらパンを食べる時間はまさに至高のひととき。バンライフを楽しんでいる人にしか分からない時間の過ごし方なのかもしれない。



>>オーナーの中島さん。ヴィンテージアイテムをこよなく愛するタイプⅡ乗り。lets_play_outside_cafeのアカウント名でインスタグラムもされているので、ワーゲン好きならクルマとパンに見覚えがある人も多いのでは?


初出:OUTDOOR あそびーくるBOOK 2019年 Vol.03

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Base Car:1961年型 Volkswagen タイプⅡ ウエストファリア
協力:ワイルドシンクマーズマーズ

文 / 桜井徹 写真 / サイトウタカシ

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