【Ride Ride 〜波乗りとポキ丼 そして、シェビーバン〜】

【Ride Ride 〜波乗りとポキ丼 そして、シェビーバン〜】

       

<波乗りとポキ丼そして、シェビーバン>

神奈川・茅ヶ崎で評判のポキ丼屋さん「カリフォルニア・ポキカンパニー」を営む内田サンは、シェビーバンとサーフィンを愛するナイスガイ。そんな彼の愛車と、美味しい料理に迫ってみよう。


<ポキ丼マスターは、ヴィンテージバンを愛する伊達男>
 サーフボードを積み、朝日とともに茅ヶ崎の海へ繰り出す。昼は波の音を聞きながらレストランを営み、休みの日にはオリジナルボードをシェイプする。そんな伊達男の相棒は、ヴィンテージのシェビーバンだ。

 オレンジが鮮やかな’70年代スタイルをそのまま残すシェビーバン。これはオーナーの内田サンがカリフォルニア在住時に手に入れたサーフィンのための相棒だ。もともとヴィンテージボードが好きだったため、クルマもボードと同年代のものを探し始めることに。そんな時、アメリカで知り合ったのが、アパレルブランド「サイクルゾンビーズ」を手がけるスコッティ・ストップニック氏。サーファーとして、またヴィンテージチョッパーとしても有名なスコッティ氏とは、趣味嗜好が近かったことからすぐに打ち解け、当時彼が乗っていたバンを譲ってもらい、現在の内田サンの愛車となった。

 シェビーバンはヴィンテージ志向のスコッティ氏の元愛車らしく、雰囲気はいにしえのサーフバニング。サイドのグラフィックスはリーフペイントが経年劣化で朽ち果てたようだが、これもまたアジ。車室を覗けば、サーフバニングらしくフロア一面にはフワフワのシャギー生地が敷かれており、移動中に大事なボードを傷つける心配もない。そもそもサイズが大きいアメリカンバンだから、ロングボードを積んでもまったく問題ない。当然のことながら、何よりも海がばっちりハマることが大きなポイントだ。ゲートを開いて、ラゲッジに座る内田サンの姿は、まるでテレビドラマのワンシーンから抜け出たかのよう。湘南の伊達男を地で行く姿は、男でも憧れるほどだ。

 さて、サーフィンの相棒として働くシェビーバンには、もうひとつの顔がある。それは、内田サンが海の側で営むポキボウル(ハワイ発の海鮮丼)のお店「カリフォルニアポキカンパニー」の看板車。少しヤレたリアゲートにはお店のロゴが大きく描かれており、毎日お客さんを出迎えている。朝から晩まで引っ張りだこのシェビーバンは、すでに内田サンのライフスタイルの一部。今日も気持ちのいい潮風を受けながら、ヴィンテージバンで海岸沿いをひた走るのだ。



車両/1976年型 シボレー・シェビーバン・ショート
取材協力/CALIFORNIA POKE COMPANY 0467-38-6712 california-poke-company.com
ウィザード 0463-22-2662 
文/上尾 歩 写真/佐藤亮太

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