マークIIと呼ばれる60スープラ【2】オーナーの行き着いた答えは「ベストデザインのホイールは純正」

フロントが17インチの8J、リアにいたっては18インチの10Jというサイズだが、フレアフェンダーを持つPタイプのボディにはこれがベストマッチ

オーナーの行き着いた答えは「ベストデザインのホイールは純正」

マークIIと呼ばれる60スープラ【2】

 しかしオーナーの彼のスープラは、2JZ型ターボを換装した500 psのハイパワーマシン。そこで彼は、大径ブレーキとタイヤに対応し、フレアフェンダーにぴったりと収まる、純正Pタイプホイールのデザインをそのままの、大径ホイールをオーダーすることに決めた。

熱意あるオーダーに応えてくれたのが、ホットロッドの世界で頂点に君臨するボイド・コディントン。

スペシャルホイールの世界で名をとどろかせるボイドの協力により、Pタイプホイールのデザインを落とし込んだ、大径アルミビレットホイールがここに完成した。

あえて前後異径サイズとした独特のスタンスは、日本製GTスポーツというより、アメリカン・マッスルカーのたたずまいに近いといえるだろう。

【画像17枚】2JZ型エンジンに組み合わされるタービンはプレシジョン・ターボ製。700ps以上に対応する高性能モデル。ラジエーターはKOYO製で、インタークーラーは日本では馴染みのないSPEARCO製


 日本でも人気の高いセリカXXだが、北米市場では初代から「スープラ」の名が与えられ、セリカよりもグレードの高いクルマとして人気を博してきた。アメリカのユーザーは40/50系を「マークⅠ」、60系を「マークⅡ」と呼んで区別しており、とりわけスタイルのいいマークⅡは、今でも愛好者が多い

無垢の鍛造アルミから削り出された贅沢なホイール。Pタイプホイールのデザインを生かしつつ、見事に大径化されている。スポークとアウター側のリムはポリッシュ加工されていて眩しく輝くが、スポークの側面はあえて荒い切削感を残しているのがポイント。ちなみにセンターキャップまで削り出しで作られている。

ブレーキはトラック用のアダプターを流用し、前後ともウィルウッドのキャリパーを装着。デビッドさんがリサーチを重ねた結果、たどり着いた流用テクニックだ。

TEXT : TAKAYOSHI SUZUKI/鈴木貴義 PHOTO : AKIO HIRANO/平野 陽

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