Tomitaku エスパーダ復活計画【第10話】メーターパネルの裏から煙が!? 原因と思われるキーシリンダーを修復!

       
となると、煙が出た原因はほかの部分にあるぞと、次に行きついたのがキーシリンダーです。
エスパーダは、バッテリーから12Vが直接キーシリンダーに来ていて、キーシリンダー内のアクセサリーかメインスイッチ系統に問題ありと考えました。
そこで、キーシリンダーをハンドルポストから外そうと試みますが……。ネジ穴が見当たらない!

シリンダー付近のハンドルポストをまさぐっていると、なんとパテで埋めている部分がボロっと取れちゃいました!
キーシリンダー取り付け用のネジ穴まで、すべてパテ埋めしてあり、これはどうやっても正攻法では外せないことが判明。
なので、結晶塗装が施してあるハンドルポストの塗料を、キーシリンダー付近まで剥がしてしまい、やっとのことで取り外すことができました」と富松さん。

まさかネジ穴までパテ埋めするとは、造形へのこだわりはさすがだが、メンテナンス性をまったく考慮していないことが、再確認された。

その後のシリンダー修復から、ハンドルポストの再塗装までを解説する。
結果、トミタク・エスパーダは、無事にエンジンがかかり、快調に走っている。

【画像11枚】キーシリンダーからハンドルポストを取り外して修復し、再塗装して完成した状態。確かにネジ穴が見当たらない。これがイタリアン・デザインか!?

キレイに直せるか不安が……


>>キーシリンダーを取り外したハンドルポストまわりです。本来ならハンドルポストごと取り外して、修復すればいいんでしょうが、バラす勇気がありません。

こげた接点を磨いて復活!


>>白い部分がキーをひねるのと連動して回ります。内部の接点がこげて接触不良を起こしていたので接点を磨くと、見事に復活しました。

割れた部分をパテで復元


>>ハンドルポストはそのまま、修復したキーシリンダーを元の位置に装着し、ネジ穴をパテ埋め。純正と同じラインに修復するのが難しい。

違和感なく修復できました!


>>エスパーダの車内で、結晶塗装をやっちゃいました! 塗り終わった直後なので、結晶塗装にツヤがあります。乾燥するとツヤが引き、純正同様に修復できました。

【すべての画像を見る】

初出:ノスタルジックヒーロー 2021年4月号 Vol.204
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

Tomitaku ランボルギーニ・エスパーダ復活計画

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photo:RYOTA-RAW SHIMIZU(Foxx Books)/清水良太郎(フォックス ブックス) cooperation : Office Tomitaku/オフィス トミタク

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