スポーティー系のパイオニア【2】高校生の頃から欲しかったバイクと楽しむカスタム|ホンダ リードSS

ボディカラーは、ブラックのほかにホワイトとシルバーも設定。取材車両は、リードRのテールフィンを装着している

【ホンダ リードSS[2]】

【1】から続く

 1986年3月には一部改良を実施。エンジンは燃焼室の形状を変更して高圧縮化され、排気系の改良によって最高出力は従来から0.2psアップの6.4psを達成。静粛性も向上した。さらに、ボディパネルはハンドルカバー周辺のデザインが変更されている。さらに、「リードR」をラインナップに追加。アンダーカバーやテールフィンといったエアロパーツを採用し、ハイグリップタイヤとフロントエア封入式ダンパーを装備して、よりスポーツ性が高められた。

 この個体は、改良前の6.2ps仕様。オーナーは、約4年前に高校生の頃から欲しかったリードSSを知人のバイクショップから入手した。ただし不動だったため、エンジンやキャブレター、駆動系をオーバーホールして走れる状態に。一方、外装のコンディションは良かったため、ボディパネルは徹底的に磨き上げ、ステップなどは再塗装。

こうして、現在の状態に仕上げたそうだ。なお、一見するとノーマルに見えるものの、ビッグキャブやディオ用ハイスピードプーリーなどを組み、原付二種のリード80や前述のリードR用パーツを流用。純正の雰囲気を壊さぬよう、適度なカスタムも楽しんでいる。

>> 【画像11枚】80年代から90年代の若者のアシといえば、やっぱり原付スクーター。 そして彼らが選ぶのは、精かんなスタイルとイカした走りのスポーティー系だった。 リードSSはそんなスポーティー系スクーターのパイオニアで、多くの若者を魅了した。50㏄とは思えない大柄なボディのため、正面から見ても迫力満点。その分車両重量もあり、当時のタクトより15㎏以上も重かったのだシートは張り替え済み。サイドのホンダウイングマークは、オーナーの好みであしらったもの。ステップマットはもともとブラックだったが、レッドに塗装されている


50㏄とは思えない大柄なボディのため、正面から見ても迫力満点。その分車両重量もあり、当時のタクトより15㎏以上も重かったのだ。

ヘッドライト周辺のデザインは従来のリードから一新。SS発売の2カ月後に登場した改良モデルよりもメーターバイザーが大型で、なおかつウインカーがスモーク調になっている。
>> ヘッドライト周辺のデザインは従来のリードから一新。SS発売の2カ月後に登場した改良モデルよりもメーターバイザーが大型で、なおかつウインカーがスモーク調になっている。



「私は身長が高いので、サイズの大きなリードが欲しかったんです。だけど高くて買えませんでした」と、当時の思い出を話すオーナー。取材には「フジヘルにサングラス」という名古屋の旧車乗り定番スタイルで参加してくれたが、普段はリードにフロントバスケットとトップボックスを装着し、買い物仕様として乗っているそうだ。今後は現在の状態を少しでも長く維持していくことが目標だと言う。
>> 「私は身長が高いので、サイズの大きなリードが欲しかったんです。だけど高くて買えませんでした」と、当時の思い出を話すオーナー。取材には「フジヘルにサングラス」という名古屋の旧車乗り定番スタイルで参加してくれたが、普段はリードにフロントバスケットとトップボックスを装着し、買い物仕様として乗っているそうだ。今後は現在の状態を少しでも長く維持していくことが目標だと言う。

【1】を読む

初出:ハチマルヒーロー vol.45 2018年 1月号 
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

ホンダ リード SS(全2記事)

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TEXT&PHOTO : Rino Creative/リノクリエイティブ

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