FB331 RX-7【3】サビが発生しがちな初代だが、購入当初より良好なコンディションだった北米仕様のRX-7|1983年式 マツダRX-7

純正のマッハグリーンではなく、デミオのスピリティッドグリーンメタリックで全塗装。ミラーはビタローニのカリフォルニアを装着

FB331 RX-7【3】
【2】から続く

北米仕様であるFB331、初代サバンナRX‐7を手に入れたオーナー。

購入時色あせていたボディは、DE系デミオのスピリティッドグリーンメタリックで全塗装。その際、エンブレム類をあえて取り外しスッキリさせている。また、初代RX‐7はAピラーの根本、ドア開口の下部、リアゲート周辺、サンルーフの差し込み口などにサビが発生しがちだが、コンディションは購入当初より良好だったという。

【画像26枚】あえてエンブレム類を取り外し、スッキリとした外観に仕上げられた北米仕様のRX-7

基本的にはオリジナル重視だが、国内仕様の後期ターボモデルのナックル、ホーシングを用いてPCDを110から114・3に変更している。
サーキット走行も行うオーナーは、たびたびこのRX‐7で地元からほど近い袖ヶ浦フォレストレースウェイを走ったりして楽しんでいる。
「手がかかるイメージがありますが、致命的なトラブルはクラッチくらい。イベントで富士スピードウェイに向かう途中、パイロットベアリングが粉々になりました。海老名までなんとか戻り、ピックアップしてもらいました」
まだまだ好調を維持しているセブンは、これからもさまざまなステージをオーナーとともに走りつづけるだろう。




>>純正然としたコックピットは、ステアリングをMOMOコンペティションに変更し、オーディオが入れ換えられている。


>>シートはレカロ製に交換しているが、内装色のベージュに合わせて張り替えている。ドア内張りからも上級グレードであることが分かる。



>>リアのガラスハッチを開いたところ。荷物の出し入れはしにくいが容量は十分



>>スピードメーターはkm/h表示で、電圧計がセンターのタコメーター下にレイアウトされるタイプとなっている。左の3針メーターは、上が油圧、右が水温、左が燃料計のレイアウト。
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主要諸元 SPECIFICATIONS
1983年式 マツダRX-7(FB331)

全長 4293mm
全幅 1674mm
全高 1270mm
ホイールベース 2421mm
トレッド前/後 1420/1400mm
最低地上高 150mm
室内長 1460mm
室内幅 1360mm
室内高 1030mm
車両重量 995kg
乗車定員 2名
最高速度 193km/h
登坂能力 tanθ0.68
最小回転半径 4.8m
エンジン型式 12A型
エンジン種類 水冷2ローター・ロータリー
総排気量 573×2cc
圧縮比9 .4:1
燃料供給装置 キャブレター(2ステージ4バレル)
最高出力 130ps/7000rpm
最大トルク 16.5kg-m/4000rpm
変速比 1速3.674/2速2.217/3速1.432/4速1.000/5速0.825/後退3.542
最終減速比 3.909
燃料タンク容量 55リットル
ステアリング形式 ボールナット
サスペンション 前ストラット/後4リンク+ワットリンク
ブレーキ前ベンチレーテッドディスク/後フィン付きドラム
タイヤ 前後とも185/70R13
発売当時価格 $6995(北米)

【1】【2】から続く

1983年式 マツダRX-7(全3記事)
初出:ノスタルジックヒーロー 2020年4月号 Vol.198

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
関連記事:マツダの100年

text : Norio Furukawa/古川教夫(カチくる) photo : Motosuke Fujii(Salute)/藤井元輔(サルーテ)

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