ガンメタリックのボディにブラックのボディーカラー。レーシーでありながらシックなサバンナ|1975年式 マツダ サバンナ GT【4】

ステアリングはナルディ・クラシックのφ320㎜。ホーンボタンはオリジナルのものを組み合わせている

70年代のレースシーンにおいて日産スカイラインGT-Rとともに一世を風靡したのがこの初代サバンナシリーズだろう。10A型から始まったREは、12A型へと排気量アップしながら、その勝利を増やしていった。

【1975年式 マツダ サバンナ GT Vol.4】

【画像27枚】80年代前半のカーコンポ、パイオニア・ロンサムカーボーイのカセットKP-909G、イコライザーCD-5、レベルインジケーターRD-150というセット。いっぽうで助手席ドア前にプレートを使って2つのMSD 6Aがセットされる

18歳の頃の青春、そして第二の青春がテーマというオーナーのサバンナGTは1975年式。後期型のS124。

手に入れて6年ほどになる。

カワサキマッハなどに乗るオーナーは、以前からサバンナに興味はあったが、ロータリーは壊れる印象があり、見送っていた。しかし気に入ったクルマが見つかり、海外輸入なども駆使しながら部品を探し、手に入れることに。

ガンメタリックのボディカラーとブラックのオーバーフェンダーという渋めのカラーコーディネイトの中、エクステリアで目にとまるのは、アクリルで製作されたレーシングジャケット。片山義美さんがドライブしたものと同じデサントカラーのサバンナのオーナーに作ってもらったという。イエローのライトをハイビーム用に組み合わせ、レーシーでありながら、シックな印象をサバンナGTに与えている。


>>グローブボックス下の追加メーターは大森製。右から油温、水温、油圧となっている。


>>フロントシートは左右ともマツダスピードのセミバケットタイプをセレクト。4点式ロールバーも装着。

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【5】に続く

主要諸元 SPECIFICATIONS
1975年式 マツダ サバンナ GT(S124A)

■エクステリア:フロントスポイラー、リアスポイラー、セミワークスオーバーフェンダー、レーシングジャケット、FRPフロントボンネットダクト改、アクリルガラス(5面)、リアキックルーバー、ナポレオンミラー
■エンジン:12A型(573cc×2ローター)、ブリッジポート仕様、MSD6A×2、パワーブラスター2×2、トラスト製オイルキャッチタンク
■吸排気系:ウエーバー48IDA改パワータンク付、ワンオフマフラー
■冷却系:電動ファン、アルミラジエーター、アルミプーリー
■駆動系:OS技研製スーパーシングルクラッチ/LSD
■燃料系:電磁ポンプ×2
■サスペンション:(F)フルタップ車高調、ピロアッパーマウント、スプリング8kg/mm (R)KYB製ショック、強化リーフスプリング
■ブレーキ:(F)ブレンボ製キャリパー、φ300mmスリットローター
■ホイール:ハヤシストリート(初期砂型)(F)14×9J -31 (R)14×11J -58(PCD110-4H)
■タイヤ:(F)225/40R14(トーヨー)(R)245/525-14
■インテリア:マツダスピードバケットシート、4点式ロールバー、オートメーター・タコメーター、大森追加メーター

【5】へ続く

初出:ノスタルジックスピード vol.024 2020年4月号
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1975年式 マツダ サバンナ GT(全5記事)

TEXT:NORIO FURUKAWA/古川教夫 PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ) COOPERATION : MIZUKAMI AUTO/水上自動車工業

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