限定5台を500万円で公式販売!? 舘ひろし演じる伊達健とのコンビを組んだGII|三菱 スタリオン 2600 GSR-VR【3】

大型の油圧ダンパーでぐいっとドアを持ち上げたその姿は、ガルウイングの名前の由来となっている”カモメ”を連想させる

【2】から続く

ゴリラの劇中車といえば、伊達健役の舘ひろしが乗っていたスタリオン。当時の資料によると、劇中車には敵・味方識別装備、高感度集音マイク、格納式バルカン砲など、ゴリラ・警視庁捜査第8班ならではの特殊装備が盛り沢山に備わっていた。

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 それでもGⅡがG8の特殊車両で最も人気を集めるのは、舘ひろし演じる伊達健とのコンビだからだろう。G8随一の戦闘力を持ち、ちょっとキザでオンナ好き。そんなキャラクターと走行性能が高く華やかなガルウイングを持つGⅡはどこか重なる面がある。そして、いち早く現場に駆けつけ、ガルウイングを開けながら停車、降り立つ伊達のシーンは、ゴリラの代名詞だ。

 ゴリラで注目を集めたガルウイング仕様のスタリオンは、三菱から公式に市販された。車両価格は500万円で、限定5台。これはまだ、どこかに残っているのだろうか……。
【画像27枚】ラゲッジスペースにはマットが敷いてあるが、それを剥がしてみると……両側に設置してあるのは、ガルウイング用のバッテリー。左右でひとつずつ使っていたようだ。また、グローブボックス内にパソコンを収納するため、エアコンのブロアファンはここに移動させられている



>>2.6LターボのG54B型はロングストロークのため、圧倒的なパワーよりも豊かなトルクが魅力。街乗りから高速クルージングまで、ゆとりある走りを実現して5速MT、4速AT、どちらともマッチングの良さを見せる。

SPECIAL THANKS

石原プロ制作ドラマ劇中車のスペシャリスト

西部警察の特別機動車両「サファリ」と同様、撮影・取材には石原プロモーションの車両担当、宇角長七さんと、東京都府中市の村山商事さんに尽力いただいた。この特集で紹介するゴリラの劇中車はすべて村山商事が保管している。同社はボディコーティングやクリーニングなどのカーケアを主とするショップで、ここまでのコンディションを維持できているのは、まさに同社の技術の賜物。そして、劇中車両の製作にもかかわった宇角さんの管理・メンテナンスにより動態保存されているのだ。


石原プロモーション 宇角長七さん
【1】【2】から続く

三菱 スタリオン 2600 GSR-VR(全3話)
初出:ハチマルヒーロー 2017年9月号 Vol.43

(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)
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TEXT:Rino Creative/リノクリエイティブ PHOTO:MOTOSUKE FUJII(SALUTE)/藤井元輔(サルーテ)

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