「このクルマを眺めるのが何よりの幸せ」シーマのために作ったガレージ|1991年式 セドリックシーマ タイプⅡリミテッドAV【6】

電動シャッターでホコリなどの汚れから守り、セキュリティ面も万全

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すぐに見に行ったのだが、心底納得できる状態ではなかった。肩を落として帰路に着き、東名高速・海老名サービスエリアに立ち寄った際、何気なく見た中古車情報サイトで気になる物件を発見。すぐ近くの中古車販売店だったので、現車確認に行き即決したのがこの個体だった。

「外装はイマイチでしたが、内装がキレイで、走行距離も1万5000km以下だったんです」と、決め手をコメント。購入後はフロントグリルやフロントガラス、ドアストライカーを新品部品に交換し、傷んでいたルーフや右側面、前後バンパーを塗装。

念願のシーマを入手し、満足いく状態に仕上げた。シーマへの愛情はそれだけに留まらず、自宅を新築した際にシーマのためにガレージを作ってしまうほど。「このクルマを眺めている時間は何ものにも変えられません。幸せです」と語るオーナー。今晩もシーマをに至福の時間を過ごしていることだろう。
【画像36枚】自宅を新築する際にシーマのために作ったというガレージ。リビングの真横に間取りされている。「リビングでくつろぎながら愛車を眺めるのが夢だったんです」とオーナー


シーマは生涯大切にしていきます

「圧倒的な存在感やコスト度外視の内装など、バブル期ならではの作りの良さは格別です。シーマは所有する満足感を得られるクルマです」と語るのはオーナー。「シーマと言ったら前期のグレイッシュブルーというイメージだったのですが、後期のイメージカラーのライトブルーパールは品が良くて、でも目立つ色でとても気に入っています」と付け加えた。一生もののクルマとして、このコンディションを維持していくそうだ。


1991年式 日産 セドリックシーマ タイプⅡリミテッドAV (FPAY31)

全長×全幅×全高(mm) 4890×1770×1380
ホイールベース(mm) 2735
トレッド前/後(mm) 1500/1520
車両重量(kg) 1670
エンジン型式 VG30DET型
エンジン種類 V型6気筒DOHCターボ
総排気量(cc) 2960
ボア×ストローク(mm) 87.0×83.0
圧縮比 8.5:1
最高出力(ps/rpm) 255/6000
最大トルク(kg-m/rpm) 35.0/3200
変速比 1速2.784/2速1.544/3速1.000/
4速0.694/後退2.275
最終減速比 3.900
ステアリング ラック&ピニオン
サスペンション前/後 ストラット/セミトレーリングアーム
ブレーキ ベンチレーテッドディスク(前後とも)
タイヤ 205/65R15(前後とも)
発売当時価格 471.5万円

【5】から続く

初出:ハチマルヒーロー2017年1月号 vol.42
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

1991年式 日産 セドリックシーマ タイプⅡリミテッドAV(全6記事)

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