一家全員で楽しむハコスカ! 愛車とともに積載車に乗って帰ってくるのも【3】1969年式 日産スカイライン2000GT-R

リアウインドーは熱線の入っていない強化ガラス。ボディまわりはほぼオリジナルだが、フルタップの車高調を入れており、車高を大きく下げている。

       
【1969年式 日産スカイライン2000GT-R 4ドアボディに秘めたGT-Rの高性能 vol.3】

 【2】から続く
 
 普段のメンテナンス、およびカスタムは、静岡県浜松市にある、旧車を幅広く扱うプロショップの「ガレージタケウチ」で行っている。レーシングハコスカを所有しているショップだけあって、ハコスカはお手のものだが、オーナーも極力一週間に1度は走らせることを心がけているとのことで、非常に良好な状態を維持している。

 一度、遠出した先でセルモーターが突如回らなくなったことがあったが、それ以外には大きなトラブルにも遭遇していないとのこと。そのトラブル時も、愛車とともに積載車に乗って帰ってくるのを、夫婦ふたりで楽しんでいたというから、このGT-Rの愛されぶりもうかがい知れる。

 このハコスカGT-R以外にも旧車を所有しているオーナーだが、そちらは手放しても、GT-Rは一生乗り続けていくつもりだという。乗れなくなった後には息子さんが乗り継ぐ予定になっているそうだ。

【画像14枚】一家全員から愛されるハコスカは、状態も非常に良好だ


>>中央に水温計と油圧計が縦に並ぶメーターパネルは、4ドア時代のGT/GT-Rのアイコン的存在だ。


>>GT-R専用のバケットシートは張りがあり、表皮の傷みもほとんど見られない。助手席にはオプションのヘッドレストも装着。


>>ある意味では石﨑家における購入の決定打になった後席。セダンモデルだけあって、居住性には余裕がある。

 

OWNER’S VOICE/理解ある家族とショップのおかげで旧車ライフを満喫

 ハコスカGT-Rの他にもヨタハチや964タイプのポルシェ911、さらにバイクの旧車も20台以上所有しているという、旧車ライフを満喫しているオーナー。「理解ある家族とガレージタケウチにはとても感謝している」と語ってくれた。今後はボディの腐食が気になってきているので、それを修理して、無事に息子さんが引き継げるように大事に乗っていきたいとのこと。



1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)

全長4395mm
全幅1610 mm
全高1385 mm
ホイールベース2640 mm
トレッド前/後1370/1365 mm
最低地上高160 mm
室内長1775 mm
室内幅1300 mm
室内高1120 mm
車両重量1120kg
乗車定員5名
登坂能力sinθ0.490
最小回転半径5.3m
エンジン型式S20型
エンジン種類水冷直列6気筒DOHC
総排気量1989cc
ボア×ストローク82.0×62.8mm
圧縮比9.5:1
最高出力160ps/7000rpm
最大トルク18.0kg-m/5600rpm
変速比1速2.957/2速1.853/3速1.311/4速1.000/5速(OD)0.852/後退2.922
最終減速比4.444
燃料タンク容量100L
ステアリング形式リサーキュレーティング・ボール(ギア比18.5)
サスペンション前/後ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル
ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも6.45H14-4PR
発売当時価格150万円
 
【1】【2】から続く 

初出:ノスタルジックヒーロー 2019年2月号 Vol.191
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

 
1969年式 日産スカイライン2000GT-R(全3記事)

 
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photo: Mikio Usui(Studio Beans)/臼井 美喜夫(スタジオ・ビーンズ) cooperation: Garage Takeuchi/ガレージタケウチ tel 053-587-3082 http://www.g-takeuchi.co.jp/

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