「手放す際はぜひ私に」2ドアハードトップのハコスカGT-Rから乗り換えた理由【2】1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R

オーバーフェンダーなどを装着しないおとなしい4ドアセダンボディのGT-R。スカイラインGT-Bから受けつぐ「羊の皮を被った狼」のイメージにふさわしい。

       
【当時と同じ音を奏でるこだわりの1台 1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R vol.2】

【1】から続く

オーナーが2ドアハードトップのハコスカGT-Rを入手したのがおよそ30年ほど前のことだ。ではなぜ現在の4ドアGT-Rになったのかと尋ねてみた。

 「ハードトップを買った少し後に、非常に状態のいい69年式4ドアGT-Rに乗っているオーナーと知り合ったんです。4ドアセダンにS20型が搭載されている『羊の皮を被った狼』っぽさも魅力的でしたが、なにより地元茨城の『茨』1文字のナンバーだったことが大きかった。

そこで『手放す際はぜひ私に』と持ちかけていたところ、少ししたらそのオーナーさんがR32スカイラインGT-Rに乗り換える話になり、譲ってもらえることになったんです」と語ってくれた。

【画像16枚】15年ほど前にエンジンをメンテナンスした際に塗り直したエンジンルームなど。オプションのブレーキマスターバックも装着。エンジンやミッションに負担をかけない運転を心がけて素晴らしい状態を維持している



>>走行距離は18万㎞を超えるが、常日頃のメンテナンスもあって機関は快調とのこと。



>>オルガン式のアクセルペダルなども純正を維持。摩耗が避けられない部分だけに、予備パーツの確保はかかせない。



>>シートは、オーナーの購入後も張替えなど一切していないが、美しく維持されている。助手席シートには純正オプションのヘッドレストを装着している。
 

1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(PGC10)


全長4395mm
全幅1610 mm
全高1385 mm
ホイールベース2640 mm
トレッド前/後1370/1365 mm
最低地上高160 mm
室内長1775 mm
室内幅1300 mm
室内高1120 mm
車両重量1120kg
乗車定員5名
登坂能力sinθ0.490
最小回転半径5.3m
エンジン型式S20型
エンジン種類水冷直列6気筒DOHC
総排気量1989cc
ボア×ストローク82.0×62.8 mm
圧縮比9.5:1
最高出力160ps/7000rpm
最大トルク18.0kg-m/5600rpm
変速比1速2.957/2速1.853/3速1.311/4速1.000/5速(OD)0.852/後退2.922
最終減速比4.44
燃料タンク容量100L
ステアリング形式リサーキュレーティング・ボール(ギア比18.
サスペンション前/後ストラット・コイル/セミトレーリングアーム・コイル
ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
タイヤ前後とも6.45H14-4PR
発売当時価格150万円
 
【3】に続く

 初出:ノスタルジックヒーロー2019年2月号 vol.191
 
(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

 1969年式 日産 スカイライン 2000 GT-R(全3記事)

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photo:Makoto Inoue/井上 誠

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