存在価値が極めて高い1969年式Z432に絶妙な加減でモディファイを加える!  フェアレディZの最高峰Z432 3

1969年式 フェアレディZ432
 

 69年式という初期モデルとしての存在価値はレストアに携わった人々みんなが自覚していた。初期モデルにしかないエキパイの遮熱板、室内に備えられた工具ケースなど、消えていったパーツ類でさえ、当たり前のように装着されている。ゴムパーツやフックにいたるまで、細かいパーツも初期型にこだわる。それでいて、あえてモディファイを加えるという絶妙な加減。旧車を大切にしながら、クルマを楽しむオーナーの姿がクルマに表れている。



標準の手曲げエキパイがハイパワーを象徴する。フェンダーボディ側にある燃料チューブをエキパイの熱から保護するため、極初期モデルのみ遮熱プレートが付いている。



助手席の足元にはTAオートが推奨するCDIキットが設置されている。安定したエンジン出力を得る。



車台番号は2桁。初期モデルの証しともいえる。

SPEC.

日産 フェアレディZ432(PS30型)

●全長4115mm
●全幅1630mm
●全高1290mm
●ホイールベース2305mm
●トレッド前/後1355mm/1345mm
●最低地上高165mm
●室内長835mm
●室内幅1390mm
●室内高1070mm
●車両重量1040kg
●乗車定員2名
●最高速度210km/h
●登坂能力sinθ0.420
●最小回転半径4.8m
●エンジン型式S20型
●エンジン種類水冷直列6気筒DOHC
●総排気量1989cc
●ボア×ストローク82.0×62.8mm
●圧縮比9.5:1
●最高出力160ps/7000rpm
●最大トルク18.0kg-m/5600rpm
●変速比1速2.957/2速1.858/3速1.311/4速1.000/5速0.852/後退2.922
●最終減速比4.444
●燃料タンク容量60L
●ステアリング形式ラックアンドピニオン
●サスペンション前後ともストラット式独立懸架
●ブレーキ前/後ディスク/リーディングトレーリング
●タイヤ前後とも6.95H14-4PR●発売当時価格185万円


掲載:ノスタルジックヒーロー 2011年 04月号 vol.144(記事中の内容はすべて掲載当時のものです)

text:Nostalgic Hero/編集部 photo:Isao Yatsui/谷井 功

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