「そもそも部品がなかったので、ここまでのフルレストアはおそらく世界初だと思います」｜My story with【2】1969年式 スバル 360 スーパーデラックス (北米仕様）

Nosweb 編集部 2023/01/24

左ハンドル用だが、リプロのダッシュパッドも販売中。ラバーマットは左ハンドルに加えて、右ハンドル用も用意

　　　　　　　

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「てんとう虫」の愛称で親しまれたスバル360が北米大陸でも発売されていたことは、あまり知られていない。
2018年に生誕60周年を迎えるこの「てんとう虫」と、彼の地で出合い、心を奪われ、ついにはフルレストアまで敢行した男の物語をお届けしよう。

【海を渡ったてんとう虫に心を奪われた男の物語　1969年型 スバル 360 スーパーデラックス (北米仕様）　Vol.2】

【1】から続く

　今回紹介するスバル360は、その貴重な北米仕様の一台。正規輸入された1969年型のスーパーデラックスで、アメリカに住む複数の日本人オーナーが所有してきた。ちなみにスバル360のグレードは、スタンダード、デラックス、スーパーデラックス、そしてスポーツモデルのヤングS、ヤングSSなどがある。アメリカに輸出されたのは大半がスーパーデラックスで、ごく少数ながらヤングSも存在したそうだ。

「そもそも部品がなかったので、ここまでのフルレストアはおそらく世界初だと思います」と自ら語るのは、カリフォルニア州トーランスにある『JDMカーパーツ』の代表、安宅Jay二弥さん。安宅さんが独自にリサーチした結果、アメリカに現存するスバル360の台数は、一部のファンが運営するカークラブで確認されたもので約500台と、極めて少ない。


>>【画像47枚】フロントのエンブレムやウインカーレンズもリプロ。北米仕様のオリジナルエンブレムはゴールドだが、あえてクロームで再生したふフロントまわりなど




>> ステアリング本体は安宅さんが手作業でレストア。ホーンパッドのエンブレムはリプロだ。






>> 北米仕様のオリジナルメーターを装備。






>> ならし運転の制限速度や運転前の注意点が書かれたステッカーも再生。



【3】に続く

初出：ノスタルジックヒーロー 2018年2月号 Vol.185
（記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです）

1969年型 スバル 360 スーパーデラックス (北米仕様）（全4記事）

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【1】から続く

text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 　PHOTO : RYOTA-RAW SHIMIZU/清水良太郎

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