1964年の東京オリンピックに必要だった最上級の高級車【60-70年代編】|セドグロ vs クラウン宿命の好敵手  Vol.2

2代目 130 セドリックと2代目 S40 クラウン

       
時代を超えてしのぎを削る宿命の好敵手

日本のモータリゼーションを牽引してきた
クラウンとセド・グロ両車の戦いは初代の誕生以来、
お互いを強く意識しながら世代と時代を超えて戦い続けて来た

【セドグロ vs クラウン宿命の好敵手  Vol.2】

【1】から続く


 2代目以降の60年代から70年代の進化も目覚ましい。まず、1964年に開催された東京オリンピックに照準を合わせて、AT車が設定されたほか、パワーシートやクーラーなどの快適装備も誕生。また、ホイールベースを拡大して居住空間を広げた究極の高級車としてリムジン仕様も登場した。さらに、日本初のV8エンジンを積むクラウン・エイトや、日本最大排気量となる2.8L直6のセドリック・スペシャルなどがデビューし、プレステージ性を高めた。

 そして、ライバル関係が激化したのが80年代だ。本特集内でも触れてきたが、その幕開けとなったのが1979年に登場した430セド・グロとS110系クラウンで、430が日本で初めてターボエンジンを搭載し、S110系がそれに続いた。これが発端となり、80年代は小型車を含めた全カテゴリーでターボ全盛期に突入。排ガス規制とオイルショックで溜まったうっぷんを晴らすかのように、ハイパワー/ハイスペック競争に発展した。

▶▶▶【画像27枚】3代目セドリック230系など




セドリック 2代目 130 1965年10月




クラウン 2代目 S40 1962年10月





セドリック 4代目 330 1975年6月






クラウン 4代目 S60 1971年2月





セドリック 5代目 430 1979年6月





クラウン 6代目 S110 1979年10月




【3】に続く

初出:ハチマルヒーロー 2014年 11月号 vol.27(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

セドグロ vs クラウン宿命の好敵手 (全3記事)

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【1】から続く

text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明

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