1047台ものマツダ車が里帰り。おむすび型の高速周回路をパレードラン!|三次試験場50周年マツダファンミーティング Vol.3

高速周回路を使ってのパレードランを待つファンのマツダ車で、直線部分は埋め尽くされた。懐かしいモデルから最新モデルまで、1000台を超えるマツダ車が走る姿は実に壮観だ。

       
【三次試験場50周年マツダファンミーティング(イベントふりかえり) Vol.3】

 1965年6月に開業して、ロータリーエンジンからスカイアクティブ技術まで、マツダの技術を磨き、育んできたテストコース「三次試験場」が開場50周年を迎えた。それを記念して、マツダファンによって「三次試験場50周年マツダファンミーティング」が開催され、全国から1047台が参加。マツダのルーツともいえる大切な場所で、マツダの開発陣や社員、そしてオーナーが一体となった盛大なミーティングをリポート。

【1】【2】から続く

 シルバーウイークの9月20日、マツダの三次自動車試験場には発売されたばかりのロードスターやCX-3だけでなく、往年の名車も多数姿を現し、健在ぶりを強烈にアピールした。三次の試験場に集まってきた新旧マツダ車の総数は、なんと1047台だ。パレードランのために高速周回路のストレート部分1.8kmは歴代のマツダ車で埋め尽くされている。そしてメイン会場の広場にも1960年代から町の景色を変えたマツダ車が並べられ、ファンの目を楽しませてくれた。

 このゾーンはほのぼの系で、時間が止まってしまったかのようだ。三次市のゆるキャラ、きりこちゃんも往年の名車に熱い視線を送っていた。古いクルマを知らない世代や子どもたちが、クルマに興味を持つきっかけになるには、この手のイベントは不可欠だ。

【画像45枚】新旧コスモに連なって高速周回路を走るパレードラン。走路奥に見られるパレードランを待つ数多くのマツダ車たちなど



元M2の重鎮で、ロードスターと深くかかわり、ロードスターミーティングでは委員長を務めた水落正典さんが、幼少期の写真を披露。キャロルと撮った写真が熱狂的なマツダファンへと導いた。





MPVなどを手がけた執行役員の青山裕大さんは開会式で「クルマは道が作る」と三次試験場の存在価値を力説。





金井誠太会長(当時)を囲んでル・マンマイスターの寺田陽次郎さんと元広報部の前田保さんが笑顔で記念撮影。





子どもたちも多かったので工作コーナーが設けられ、手づくりの愛車を作ってもらった。みんな脇目も振らず夢中でクルマ造りに没頭していた。



メイン会場には、歴代のマツダ車77台が展示された。三次自動車試験場から巣立っていったクルマの里帰りである。トルコン2ペダルのマツダ R360を筆頭に、日頃お目にかかれないファミリアロータリーTSSや初代ルーチェ1500、コスモAP、シャンテなどがズラリと勢揃いした。



【3】【4】【5】【6】に続く


初出:ノスタルジックヒーロー 2015年 12月号 vol.172(記事中の内容は掲載当時のものを主とし、一部加筆したものです)

三次試験場50周年マツダファンミーティング(全6記事)

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text : HIDEAKI KATAOKA/片岡英明 photo : NOSTALGIC HERO/編集部、MAZDA/マツダ

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