65号車 LEON PYRAMID AMGがポールトゥウインで真夏の富士を制す!

MOTOR THINGS 2024/08/22

       
 8月3、4日にSUPER GT第4戦となる『FUJI GT 350km RACE』が富士スピードウェイにて開催された。3日に行われた予選では直前のサポートレースで発生したオイル漏れの処理の影響で、当初のフォーマットである合算方式での実施は困難とされ、ウェット時と同様に「タイム合算せずQ2タイムのみで予選順位を決定、順位入れ替え特別ルールはなし」という今シーズン初の方式で予選を迎えることとなった。


 気温33度、路面温度54度となる真夏日の中、Q1グループBから予選スタート。まずは65号車 K2 R&D LEON RACINGのAMGがトップタイムを記録するが、走路外走行のためタイム抹消となってしまう。

再びトップタイムをマークした65号車AMGだったが、セッション最終盤で61号車スバルBRZがさらに上回るタイムをマークし、2番手に65号車AMG、4番手に87号車JLOCのランボルギーニ・ウラカンEVO2、

6番手に4号車GOODSMILE RACING&TeamUKYOのAMGが続きUpper16へと駒を進めた。


 続いて行われたQ1グループAでは、残り2分を切ったタイミングで各車アタックを始めると、まずは777号車D’station Racingのアストンマーティン・ヴァンテージがトップタイムをマーク。

3番手に7号車BMW M Team Studie x CRSのBMW M4が食い込み、

4番手にTeam LeMansのフェラーリ296、

5番手に88号車JLOCのランボルギーニ・ウラカンEVO2、

8番手に45号車PONOS RACINGのフェラーリ296がランクインし、「Upper16」への切符を手にした。


 GT500のQ1、GT300のQ2「Lower17」の予選を経て行われたQ2Upper16では、Q1に続き777号車アストンマーティンが速さをみせたが、タイヤの温存も考えたのか4番手タイムをマークした後残り2分で早々にピットイン。その後各車アタックを重ね、ポールポジションに65号車AMG、2番手に87号車ランボルギーニ、3番手に4号車AMG、4番手に777号車アストンマーティン、5番手に88号車ランボルギーニ、7番手に45号車フェラーリ、10番手に7号車BMWと欧州車が上位を占める予選となった。また、65号車AMGは今シーズン2度目のポールポジション獲得となった。

 引き続き決勝日の4日も朝から猛暑日に。14時30分に迎えた350km決勝はスムーズなスタートを切ると、65号車が2番手争いを繰り広げる後続を徐々に引き離していく。レース3分の1を消化した25周目、スロー走行をしていた25号車がコース上でストップすると、FCY導入を見越して65号車AMGが絶妙のタイミングでピットに滑り込む。直後にその読み通りにFCY(フルコースイエロー)が導入される。FCYが導入されるとピットインはできなくなるが、FCY直前にピットインしていた65号車はピットワークを終えコースに復帰すると、通常時のピットインと比べ実質半分のタイムロスでコースへ復帰。65号車は後続に半周以上の大きなマージンを得ることとなった。

 FCYが解除されるとGT500クラスが一斉にピットイン。その1周後GT300クラスも続々とピットへ入る。2番手と5番手を走行していた87号車と88号車JLOCのランボルギーニ2台は後輪2本のみのタイヤ交換を実施。

レース折り返しの38周を消化すると、同じく上位勢の56号車日産GT-Rや777号車アストンマーティンもピットワークを終え2番手以降の順位争いが繰り広げられる。 53周を消化した時点で65号車AMGは2番手の4号車AMGと51秒の大きなギャップをつけ、独走状態で周回を重ねていく。

 レース残り10周となった67周目、4号車AMGと56号車GT-Rとの2番手争いが繰り広げられるも、4号車AMGが2番手を死守し3番手に56号車GT-Rが続く。その後方では88号車ランボルギーニと777号車アストンマーティンも4番手争いを展開。残り8周の1コーナーで88号車のインを刺し、777号車が4番手へと浮上。その後は大きな動きもなくレースはファイナルラップに、後続を31秒離した65号車AMGが完全優勝となるポールトゥウィンを飾った。2番手には4号車AMG、4番手に777号車アストンマーティン、5番手に88号車ランボルギーニ、6番手に87号車ランボルギーニ、7番手に7号車BMW、9番手に6号車フェラーリが入賞となった。


 次戦Rd5は8/31、9/1に三重県の鈴鹿サーキットで開催される。 

写真=南 博幸 Minami Hiroyuki / 鈴木華子 Suzuki Kako 文=鈴木華子 Suzuki Kako

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