アストンマーティン ヴァンテージ GT3がポールトゥウイン!

MOTOR THINGS 2024/07/02

777号車D'station Racingのアストンマーティン ヴァンテージ

       
6月1日・2日に三重県鈴鹿サーキットにてSUPER GT第3戦『SUZUKA GT 3Hours RACE』が開催された。

1日に晴天の中迎えた予選はQ1(Qualify1)グループBからスタート。セッション最終盤に777号車D’station Racingのアストンマーティン ヴァンテージがグループ唯一となる1分57秒をマーク。その直後、アタックラップに入っていた前回第2戦の勝者、88号車JLOC ランボルギーニ ウラカンがスピンを喫してしまう。

88号車のスピンにより一部区間に黄旗が掲示され後続車のアタックが困難になるという厳しいセッションとなったが、777号車アストンマーティン、9号車PACIFIC RACING TEAMのAMG、45号車PONOS RACING フェラーリ296、4号車GOODSMILE RACING & TeamUKYOのAMGの4台の欧州車がUpper16へ駒を進めた。



続いて行われたQ1グループAでも入念にタイヤを温めたいこともあり、各チーム最終周でのアタックが目立った。6号車Team LeMans フェラーリ296、7号車 BMW M Team Studie x CRS BMW M4、87号車JLOC ランボルギーニ ウラカンがUpper16へ進出を決めた。



Q2Lower17を経て行われたQ2Upper16ではセッション残り3分を切ったところで国内勢が続々とタイムを出す中、777号車アストンマーティンがQ1を上回る合算上最速タイムを記録。ポールポジション獲得となった。5番手に6号車フェラーリ、8番手に7号車BMWが続いた。

2日に行われた決勝レースでは、事前予報で雨が予想されていたこともあり、決勝直前のウォームアップ開始時には雨が降り出し路面はウエットコンディションに。しかしスターティンググリッドでは晴れ間も差し、急速に路面コンディションは回復。ドライコンディションで気温24度、路面温度31度の中、トップ3台が先行する形でレースがスタート。スタート直後には5番手スタートの6号車フェラーリが4番手のトヨタGR86をかわし4番手に浮上。レース20周を経過したところでGT500クラスを皮切りに各車ピットインを開始。今戦では給油を伴う2回のピットストップが義務付けられている。依然としてトップで走行を続ける777号車アストンマーティンは34周目にピットイン。ブリヂストン勢がタイヤ無交換作戦を行う中、ダンロップを履く777号車はフルサービスでピットを離れる。

その直後、無交換作戦により大きなマージンを得た31号車レクサスLC500hに先行を許すも49周目にオーバーテイクし、再びリードを広げていく。レース半分を消化した52周目、2番手スタートだった61号車スバルBRZがコース上でストップ。FCY(フルコースイエロー)が導入されるも、53周目にリスタートとなる。ここでコンスタントに周回を重ねていた6号車フェラーリが1つ順位を上げ5番手につける。66周目には777号車アストンマーティンが2回目のピットイン。50秒のスムーズなピットワークを終え、コースに復帰し周回を重ねていく。表彰台圏内では残り40分で3位争いが激化。10分近くの攻防の末、78周目に6号車フェラーリが3番手に順位を上げる。終盤には上位勢各車が順位を守り続け、777号車が後続に38秒の大きなギャップをつけ独走状態でチーム初優勝を飾った。3番手には6号車フェラーリ、6番手に45号車フェラーリ、7番手に7号車BMW、8番手に65号車K2 R&D LEON RACING AMGとなった。


写真=南 博幸 Minami Hiroyuki / 鈴木華子 Suzuki Kako 文=鈴木華子 Suzuki Kako

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