【スキマユーロでLet'sスタンス!】地味系アウディを過激に昇華!!

       
パッと見の印象は「アウディ顔面移植の国産車!?」かと間違われそうだが、ベースは正真正銘ドイツ車のアウディA3。「アウディ=高級車」のイメージが強い日本ではコンパクトクラスのA3自体が地味センなうえ、’06年で販売終了だった3ドア版2代目A3は、街中はおろか中古車市場でもめったに見かけないレア車がベースカー。



が、そんな日陰系ユーロに目を付けたのが、この1台のオーナーである北海道・北見の「ジュース・カスタムショップ」の吉井代表。わずかに正規輸入された3・2リッターV6を積むクワトロの掘り出し物を、イマドキ路線を軽く意識した、ジュースのお家芸で染めてみたのがこの姿ってワケなのだ。

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テッパンのシャコタンアウディとは別ノリの異彩感を担うのが、3ドアに設定そのものが存在しない高性能版「アウディRS3」のフロント回りごと移植し、前後ワイドフェンダー化した攻撃的なルックスだ。



その大胆な姿をさらに過激にするのが19インチのロティフォームを、フェンダーアーチにガップリ被せたエアサス組みのスラムド。ここまで過激に落ちたアウディそのものが日本のスタンスシーンじゃ少数派ゆえ、インパクトも大あり。いくらエアサスといえど市販キットのポン付け程度じゃここまで車高が下がるワケもなく、足回りはもちろん、インナーフェンダーやモノコックなどボディの内なる部分は何気に壮絶なメスを入れまくり。とはいっても実用を犠牲にしたショーユースじゃなく、ジャーマン・スポーツハッチの走りと乗り味を両立しているのもポイントだ。



以前はトラッキンやMTスタイルで名を馳せたショップゆえ意外にも映るアプローチだが、爆落ちのラディカルスタンスというキモは、ユーロベースといえど一切ブレてないトコが実にCOOLだ。


『カスタムCAR』2017年2月号掲載
BASE CAR:アウディ・A3  2005年型
SOURCE:JUICE custom shop

PHOTO/ノグチケイスケ TEXT/コンヒデキ

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