良卓丸 精悍さが際立つパーツ群で存在感抜群のデコトラトレーラ

エアブラシ平山の筆致が冴えるドアペイントは、「龍と鯉」をモチーフにした迫力満点の秀作。クールなモノトーン調のカラーもみどころだ。

       


近畿一円でコンテナ輸送を展開しているアートカンパニーのYM商事に所属するオーナーが、現在ワッパを握っているのがこのクルマだ。40フィートの海上コンテナをけん引する仕事車ながら、スキなく全身をアートアップした注目度満点の1台だ。

キャブ周りには、前面に3段分の抜きデザインをあしらった平型バイザーや、十分な張り出しを披露する角おこしパイプ3本仕様のミラーステー、精悍なフォルムをアピールするフロント舟型バンパーなど、オーソドックスながらも圧倒的な存在感を誇る大型パーツを積極的にラインナップ。角パイプでスリット風のデザインをあしらったドアバイザーも、キャブサイドの目玉パーツとして異彩を放っている。

また、キャブ後方に目を向けると、ユリ柄のエッチングステンレスに鏡面の額縁デザインを組み合わせたサイドバンパーを装着するほか、リアエンドには16発の角テールを整然とレイアウト。飾りにくいカプラー周辺であるにもかかわらず、オリジナリティあふれるスタイルの構築に成功している。

なお、黒塗りのドア周りには、エアブラシ平山の手腕を借りつつ、「龍と鯉」をモチーフにしたペイントを採用。大胆な構図と躍動感あふれる筆致、クールなモノトーンカラーの相乗効果により、さり気なくも重厚なビジュアルをアピールしている。そのほか、バイザー上に搭載した大きな赤色回転灯や、キャブ周りの随所に散りばめたメッキパネル類、バンパーと同様に白いカラーパネルを組み合わせたバスマークなど、ディテールにも多彩な見どころに用意している。「次は煙突マフラーを上げたいです!」と、理想のスタイルに向けて勇往まい進中だ。

【写真6点】さり気なくも重厚なビジュアルをアピール。

カミオン2009年1月号トップアートをもとに再構成

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