懲役太郎 豪快さが際立つ大型ダンプに華やかさをプラスした秀作車

アオリの文字、コボレーンシート、泥除け。統一感あるカラーリングから高いセンスを感じる。

       


大ぶりなパーツで武装したキャブ、色鮮やかなコボレーンと文字ペイントが華やかさ満点の荷台周り。群を抜くアピール度を誇るアートダンプの登場だ。ド派手で豪快なスタイルは見応え十二分。加えて、ディテールにもアイデアを満載したアートっぷりをさっそく拝見していこう。

なかでも特大の存在感を放っているのが、大型ステンレスボックスで飾り上げたプロテクトップだ。最上段はマーカーをズラリと並べ、中段に大型アンドン、下段両端には深掘りでLED4発を装備する。さらに側面にはシャープさを演出するスリットを配し、内部にLEDチューブを仕込んでナイトシーンでも威力を発揮する。

キャブ周りでは、トップパートに平型バイザーと3Dタイプのミラーステーを装着。どちらも大きな張り出し量で迫力アップに貢献している。そして、キャブボトムには60cmの厚みを有するボリューム感たっぷりの舟型バンパーを据え付ける。重量感あふれるデザインがクルマ全体に威圧感と安定感を植え付けることに成功。油圧による上下可動装置を完備する逸品だ。バイザーとフロントバンパーにはホワイトのカラーパネルをチョイスし、統一感を高めている点も見逃せない。

サイドパートは大型のサイドバンパーとアオリで躍動する文字ペイントが印象的だ。ホワイト&レッドのコボレーンもインパクトを放ち、華やかな雰囲気作りに一役買っている。また、8角テール4発を深掘りで装着したリアバンパーと計15発の角テールで彩ったリアセクション、天を衝く4本の煙突マフラー、オリジナリティあふれる形状を採用したワイパー羽根など、これでもかとばかりに見どころを用意する。主要なパートのみならず細部にいたるまで手をかけた姿勢からは、アートへの情熱と愛情が伝わってくる。

【写真6点】ド派手で豪快な正統派ダンプスタイル。

カミオン2010年4月号トップアートをもとに再構成

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