正信號 関口工芸の傑作ペイントとモダンパーツの絶妙コラボ

リア観音扉には妖艶な「天女」をペイント。流れる風の表現に関口工芸の「らしさ」が見て取れる。

       


関口総業をけん引する正信號は、モダンルックな鏡面パーツと、名匠・関口工芸が手腕をふるった傑作ペイントで、他車と一線を画す迫力満点のスタイルを構築。やっちゃ場&街道で一目置かれている秀作フルアート車だ。 箱2面を席巻するペイントのモチーフは、彫り師がしばしば採用する「龍王太郎」。大胆な構図と熟練の筆致は見応え満点で、荒々しい「龍退治」の光景を躍動感満点に活写。関口カラーともいえる紫基調の色遣いも功を奏し、周囲に抜群の存在感をアピールしている。

一方、秘密工場でこしらえた鏡面パーツ群は、量感と個性を両得したモダン志向で統一。なかでも、丸棒を駆使したミラーステーと平型バイザー、それにルーフに鎮座する長尺のキャブロケットの3点は、アッパーセクションに力強さ&華やかさを注入。シャープな面構成でオリジナリティをアピールするラッセル戻しバンパーとの相性もバッチリだ。

なお、メインアンドン、バスマーク、フロントスクリーン……など、関口工芸の魅力が炸裂する秀作アンドン群はもちろん、華工房が手腕をふるった「白地×黒文字」のバンパーアンドンも見応え十分。今後は同様のデザインで、サイドバンパーに文字を入れる予定もあるという。

【写真6点】やっちゃ場&街道で一目置かれる秀作フルアート車。

カミオン2011年10月号トップアートをもとに再構成

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