広島市内で鮮魚を運ぶ海鮮問屋海神號は、伝統的なみちのく仕様の鮮魚便スタイルを追求するレトロアート車。目の肥えたアートファンを楽しませる1台だ。
年季の入ったメッキ素材のトレーラバンパーと、同じく年季もののFUグリル、それにバスライトを組み合わせたフェイス回りは、レトロファン垂涎の本格レトロルック。ウイングマークと弁当箱のコンビネーションもバッチリだ。
また「仙南ボディ風のデザインに引かれました」というシートキャリアを筆頭に、ウロコステンレス素材の平型バイザー、丸パイプで組んだハシゴなど、キャブ回りには、こだわりの大型レトロパーツを多投。メインアンドンや安全窓などは、東北アートの雄、白銀社が手がけた逸品だ。
一方の荷台回りは「後方ズラし+15cmの根太増し」で箱の位置を最適化。箱上に四国の琴平バスのロケットを搭載し、圧倒的な迫力をアピールする。なお、箱2面には「鯛」の絵と一緒に「海鮮問屋」の文字を描くほか、リア観音扉には「恵比寿様&弁天様」を描いた縁起モノのペイントを実施。今後も少しずつスタイルを進化させていくとのこと。
【写真6点】レトロファン垂涎の本格ルック。カミオン2012年10月号トップアートをもとに再構成