厄介者 中古&新作パーツを多投し、唯一無二のデコトラを構築

大胆なカサ上げを施したケツブタは、戦時下の愛国心をモチーフにした白黒ペイントが圧巻。アトリエ本田の筆致が光る傑作だ。

       


岐阜県在住のオーナーが駆る厄介者は、日野純正のペパーミントグリーンで塗り上げた爽快ボディが目を引くダブルキャブ車。全身には、名工に製作を依頼したワンオフパーツから、オークションで仕入れた掘り出し物の中古パーツ、知人から譲り受けたこだわりのパーツまで、バラエティに富んだ個性派パーツを巧みにコンビネーションしている。

注目のキャブ周りは、ボトムエンドにインパクトの強い舟型バンパーを装着するほか、キャブトップには某有名車から譲り受けた平型バイザーや、菱抜きデザイン仕様のアートフレンド製ミラーステーを装着している。また、丸棒菱チップをあしらっていた従来タイプから「電飾ボックス+星抜き仕様」へと変更されたドアバイザーは、ボックス内に蛍光灯を忍ばせることで、華やかなナイトシーンの演出にひと役買っている。

一方、荷台周りの目玉は、900mmにカサ上げしたケツブタで、高品位なウロコステンレス素材や“軍歌”を添えて愛国心を表現したモノトーンペイントなど、随所に見どころを用意。そのほか、意匠を凝らしたプロテクター周りや、多角フェンダーを経由して流れるバンパーラインも、特筆に値するビューポイント。広々としたキャブルーフに搭載した尾翼付きロケットは、今後、超ロングサイズへの変更も予定されている。

【写真6点】日野純正のペパーミントグリーンで塗り上げた爽快ボディ。

カミオン2011年10月号トップアートをもとに再構成

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